1話 ページ3
ス「うわっ!?急に降ってきたな...クラブハウスまで急ごう!」
スザクの一声で、私とルルーシュはわたわたと走り出す。
時は6月下旬。蒸し暑い下校途中に突然雨が降り出した。梅雨の時期だから仕方がないとはいえ、こういう急に降ってくる雨と異常なまでの湿気と気温にはうんざりしていた。
「ユウダチ」というのだったか。本来は夏に来るはずなのだが、もう夏並みに暑いしユウダチが降ってもいいだろうと私は納得した。
謎の納得をしたって疲れることに変わりはない。ふとスザクの姿を探して前を見ると、スザクは何やらごそごそとバックを漁りながらスピードを落としながら私の横に来て、
ス「A!これ、僕のだけど使って?何も無いよりはマシだと思うから」
と、スザクの上着が私の頭の上に被せられる。ふわりと香ったスザクの匂いに思わずドキマギしてしまうのは仕方ないだろう...
貴『あっ、ありがとう!』
ス「どういたしまして!さ、クラブハウスに急ごう!」
既にぜぇぜぇと息を切らしてるルルーシュを、もう少しだからと励ましながら走り続け、ようやくクラブハウスに着く頃には雨はすっかり上がってしまっていた。許すまじユウダチ
80人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぴー | 作成日時:2019年3月1日 2時