【鬼滅の刃】おい待て落ち着け。【○○しないと出られない部屋】

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「ア──ッ！！ 無理無理あははははは！！ やあ──ッ！！ あははははははは、ヒィ────ッマジでああああああ！！」



こちょこちょとせわしなく善逸の手が動くたびに、私は悲鳴を上げた。

いや待ってめっちゃ擽ったいんだけど本気で、というか笑い過ぎて喉が死にそう！


「Aさんが最初から俺にやらせてくれれば、すぐに止めたのに」

「わぁ──ッ！！ 御免なさい──ッ！！」



後輩に必死に赦しを請う私の姿を見て幻滅するヤツは居るだろうか。居て欲しいけど欲しくない。

つかマジで笑い過ぎて全然息が続かないんだけど。涙が出てきて視界がボヤける。最早笑うこともできずに息を吸う。



「ぜ、んいつ、息、もう、できな、」

「……っえ、あ、あっすいませんAさん！！ 御免なさい！！」



慌てて私から飛び退く善逸を気にする余裕もなく、私は床に這い蹲って息を吸った。死因が笑い過ぎとか笑えねーよ。

暫くして復活した私を恐る恐る見た善逸は、必死な顔で弁明した。



「いやあのホントすいませんAさん、何かこう、やってたら楽しくなってきちゃって……、でもAさんが凄いエげふん、扇情的だったというかその」

「善逸」



二コリと笑い己の名を呼ぶ私に、善逸はビクリと跳ねて「は、はひ……」と震える声で反応した。

私は善逸の耳に唇を寄せ、ドスの効いた声でこう言った。



「炭治郎と禰豆子に報告しとくわ」

「……あ、」



すぅーっと血の気が引いていく善逸を置いて、私はその部屋から出た。



「……ア"────ッ終わったァ──ッ！！」



ちなみにその後炭治郎にドン引きされ続ける善逸が居たとかいなかったとか。


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大正コソコソ噂話。


善逸がAに求婚したことは無いらしいよ。曰く、「求婚しようとしたら殺されそうだったから」だって。


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