【鬼滅の刃】おい待て落ち着け。【○○しないと出られない部屋】

伊黒小芭内　「死ぬ気で闘え」 ページ11

.


Aは激怒した。必ず、この部屋を作ったヤツを殺さねばならぬと決意した。有り体に言えばこれ私死んだんじゃねって話だ。

蛇柱・伊黒小芭内(おばない)。柱の中で嫌いな奴ランキングの一位を常に守っているクソ野郎である。ちなみに二位は不死川だ。



「おいお前、起きるのが遅い。大体此処は何処なんだお前は何か知っているのか、血鬼術かもしれないのに何刀も構えずぼうっと間抜け面を晒している、そんな醜態を柱である俺に晒して恥ずかしいなどと思わないのか？」

「ワーオ初っ端からマシンガントークぶっ放して下さりありがとう御座いまーす!!」



その後もネチネチ喋りかけてくる伊黒をガン無視。いや多分これ独り言なんだろうな、うわ可哀想な奴やな蛇柱。

しかし「聞いているのか」問題はこ「貴様など甘露」の木札で「の足元にも」ある「ないな」、



「テメエマジでぶっ殺してやらァこのクソ柱!!」



度々私の脳内に邪魔をしてくる伊黒にとうとう私はキレた。いやとうとうも何もねえわそりゃキレるわ。もう敬語も何もなくても如何でもいいわこんな奴。

今回はあった刀を抜き伊黒に躍りかかる。無論避けられた。



「隊律違反だぞ貴様！」

「うるっせえ此処は死闘をしなきゃ出られねえんだよクソが!! それとも何かお前は私に負けるのが怖いのか!!? ハッざまあねえな蛇柱様よォ!!!」



自分が何を口走っているのか理解していない。というか多分散々な暴言を吐いていると思うので理解しなくてよろしい。

キレて攻めまくっている私に、流石の伊黒も刀を抜いた。



「……!? 呼吸が使えない!?」

「マジで!? うおっしゃあ──ッ!!」



動揺する伊黒。というか呼吸使おうとしてたのね、完全に向こうコッチを殺す気じゃねえか！



ちなみに何故喜んだのかというと、私は呼吸を使えないのである。


そう、全ての、あらゆる呼吸。そのどれもが使えない。


会得者が一番多いと言われる水の呼吸。使えない。

煉獄さんの、直接的に攻撃するタイプで人気な炎の呼吸。使えない。
雷の呼吸。使えない。岩の呼吸、使えない。風の呼吸、使えない。花の呼吸蟲の呼吸恋の呼吸蛇の呼吸霞の呼吸獣の呼吸音の呼吸、使えない。


.

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す