薄桜鬼SSL～幽霊看護師～ (ページ4)

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第二話ページ4

井「じゃあ俺達コッチだからさ。」

小「お気をつけて、Aはん。」

貴「はい、小鈴さんも。井吹君、明後日の初出勤遅刻しないでね。」

井「しっ、しねーよ！」

小「大丈夫どす!!うちがちゃんと見張っときます！」

小鈴がキラン☆とピースをする

井「ゔぇ!?」

小「あっ！何どすかその顔は！」

ギャーギャー

その様子を眺めていたAは微かに笑った

小「井吹はん！今日はうちが一日中見てあげる!!覚悟しぃ!!」

井「いやあぁぁぁぁぁぁぁ……。」

井吹の悲鳴が空に響いた

二人と別れた後、Aは一人帰り道を歩いていた

するといきなり目の前に三人の男が現れた

男「お姉さん、お時間あります？」

貴「は？」

男「というか幕府大学の卒業生ッスよね？すげー頭いいとか？」

男「やだぁぁぁ☆超チャーミング～♪どんだけ～～！」←

貴「(約一名違うし…)」

Aは男達を無視して横をすり抜けた

男「あっ、待ってくださいよ～。」

男がガシッとAの肩を掴んだ

貴「(ウザ…)」

Aの隠された左目が微かにザワザワと疼き始めた瞬間…

ドガァァァン

いきなり男達が宙を舞った

目の前には一台の黒いリムジンが壁に衝突しており、男達はその車の横でガチガチと震えていた

するとリムジンの窓が開き、中から笑顔の男性が現れた

???「やぁ、卒業おめでとうA！」

ゴッ

男が爽やかに笑った瞬間、卒業証書が入った筒が男の顔面にめり込んだ

貴「普通に迎えに来なさい!!!(怒)」

???「僕の奥さんがナンパされてるんだよ、だったら轢いた方が手っ取り早いと思わんかね。」

貴「もう少しで私まで巻き込む所だったわよ(怒)」

医者のセリフじゃないわよと言いながらAはリムジンに乗り込んだ

男は窓から震えている男達を見つけると、ニッコリ笑った

???「やぁ、すまなかったね。だけど君達にも非があるよ、人妻をナンパしようなんて君達みたいな若造には100年早い。ナンパするならよく相手を見極められる様になってからした方がいい…じゃないとこうなる事を今回の件で学習しただろう。……今後、帰り道は気をつける事だな。…おい、車を出せ。」

男はオールバックの様に髪を上げると、そのまま車を発進させた

ブロロロロ…

男「……ヤクザ？」

誰もいなくなった道で男が一人こう呟いた