6話 粘着先輩 ページ7
「ここがlessonroomでさまざまなユニットがidolの活動の練習をしています。」
「えっ?なんていった?」
同い年の朱桜司君の説明は時々流暢な発音の英語が入るが分かりやすく、施設も立派だった。
「橘君はアイドル科ではないんですよね。」
「うん、僕は演劇科。でも先生がすごい勧誘してくるから。」
「へぇ。確か演劇科は公演をしていますよね」
「よかったら見に来てみて。」
そういうと嬉しそうに笑う朱桜君はドアの前で立ち止まる。
「これから私が所属しているユニットのlessonがあるのでぜひ見学していってください。」
「いや、迷惑だから僕はいいよ。」
「そんなことありません。先輩には私から言っておきますから。」
そう言って、ドアを開ける朱桜君の後ろから中を覗けば先輩らしき人が此方を見る。
「かさくん遅いんだけどぉ」
「すみません。」
粘着的な喋り方の先輩は不満そうな顔をしておりその蒼い瞳と目が合う。
「かさくんそいつ誰ぇ?部外者連れてこないでよ。」
「彼はアイドル科に来るかもしれないので、先程まで学校を案内してたんです。なのでぜひknightsの活動を見学してもらうと連れてきたんです。」
「ふぅ〜ん………」
その品定めするような視線に少し居心地が悪くなるが、取り敢えず第一印象はどんなに嫌な奴でも良くしないと……
「僕は演劇科の橘Aです。邪魔にはならないようにしますので少し見学させてもらいます。」
「……演劇科の橘……………あっ!」
何かにきずいたか声をあげ、ばっと目の前まで来た粘着先輩は僕を指差して声を荒げる。
「あんたが俺のゆうくんを誑かした演劇科の橘!?」
「ぇ?」
―――――ゆうくんって誰?
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む(プロフ) - ほんとに好きです… (2022年6月4日 10時) (レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)
マロン - 凄い面白くて語源力があって羨ましいです!更新頑張ってください! (2020年4月11日 22時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
更夜&ルナ@歌い手(プロフ) - AOI3さん» 了解です!頑張ります! (2020年4月9日 19時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)
AOI3(プロフ) - 更夜&ルナ@歌い手さん» コメントありがとうございます。返信遅れてすみません!イメ画の件はぜひ!描いてくださると嬉しいですヽ(*´∀`)ノ (2020年4月6日 15時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
更夜&ルナ@歌い手(プロフ) - すごく面白い作品ですね!応援してます!ついでとは何ですが夢主さんのイメ画を描いてもいいでしょうか?下手ですけど。 (2020年3月22日 20時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AOI 3 | 作成日時:2019年8月7日 14時