【あんスタ】演劇科のアイドル

3話 レッスン ページ4

「橘君。もう少し動きを大きくしていいわよ」

「はい。」

「じゃあさっきの歌のところから。」



この学院が力を入れているのはアイドルの育成だけではない。


僕の所属している演劇科も指導者が有名な元女優や演劇ほかにや舞踊、演出などに関する学校設定教科を学習するのが特徴。


そして演劇科にとっての一番の見せ場が生徒が主体となって定期的に行う公演。




現在はその公演に向けてのレッスンをしている。



演劇科専用の教室での演技指導。正直この授業以外は出る必要性がないと感じており、ほとんどサボっているがなにも言われない。



恐らくそれは自分の異常な人気のせいだと思う。






「橘君！タオルと水…」

「いや、自分の持ってるからいいや。」



教室から出れば野次馬の女子達がおり、それを掻き分けて静かな場所を求めて歩く。




どうやら僕は周りから"演劇科のアイドル"と呼ばれているらしい。



アイドル科は校舎が違い厳重な警備に手続きが面倒で会うことが困難である。


それに比べて僕は気軽に会えるし話しかけやすい一年生。イケメンに飢えた女子がよってくるのも無理はない。



「はぁ。鬱だ……」



幼馴染の口癖をこぼし、生徒会室へと向かう

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