63 飯田の決意 ページ19
「Aの言う通りだ。飯田、やめて欲しけりゃ立てよ。そんでなりてえもん、ちゃんと見ろ！！」
二人の言葉が飯田の中に響いた。
何がヒーローだ。
規律を重んじ、人を導く愛すべきヒーロー。そんな兄に憧れてヒーローを志したはずが、友に守られ血を流させて、仕舞いには、罪を思い知らせんが為に兄の名インゲニウムを使った。
「氷に炎。言われたことはないか？"個性"にかまけ挙動が大雑把だと」
確かにお前の言う通りだよ、ヒーロー殺し。僕は彼らとは違い、未熟者だ。足元にも及ばない。
「――――レシプロ」
それでも、今ここで立たなければ二度と、もう二度と彼らに・・・兄さんに、追いつけなくなってしまう。
「バースト！！」
ステインに体育祭の時に見せた高速の蹴りを繰り出した。その衝撃でステインが持っていた刃が音を立てて折れ、後方に吹っ飛ぶ。
「飯田くん！」
「解けたか。意外に大したことねぇ個性だな」
「まぁ、一対一だと最悪やけどな。」
「轟君、緑谷君も。そして、雪宮君も関係ない事で申し訳ない・・・」
先程とは違いしっかり前を見据える飯田の瞳からは復讐の色が消えていた。
「だからもう、三人にこれ以上血を流させるわけにはいかない」
「感化され取り繕うとも無駄だ。人間の本質はそう易々と変わらない。お前は私欲を優先させる贋物にしかならない！英雄ヒーローを歪ませる社会のガンだ」
「時代錯誤の原理主義だ。飯田、人殺しの理屈に耳貸すな」
「いや、言う通りさ」
強く握りしめた飯田の拳から血が流れる
「僕にヒーローを名乗る資格などない。それでも……折れる訳にいは行かない！俺が折れればインゲニウムは死んでしまう！」
「論外」
飯田のその言葉が彼の逆鱗に触れたのか、ヒーロー殺しの様相が明らかに悪い意味で変わった。
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AOI３(プロフ) - 星の桜さん» 嬉しすぎます…… (2019年7月25日 18時) (
レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
星の桜(プロフ) - AOI３さん» なので私は文才も語彙力も創作力もあるAOI３さんを崇める事にします← では長話失礼しました！ﾄﾞﾛﾝ!(影から見守る人) (2019年7月25日 8時) (レス) id: d8fdca1aee (このIDを非表示/違反報告)
AOI３(プロフ) - 星の桜さん» ちょっと分かるかもしれない………そんなに雪宮君を好きになってもらってとてもありがたいです！ (2019年7月24日 19時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
星の桜(プロフ) - AOI３さん» や、だって...抱き締めたくないですか？？？？無いはずの母性本能が疼く() (2019年7月24日 18時) (レス) id: d8fdca1aee (このIDを非表示/違反報告)
AOI３(プロフ) - 青葉さん» 雪宮君以上にもしかして歪んでますか？(@￣□￣@;)！！もし何か気になる点があればご指摘ください！出来る限り直します！ (2019年7月24日 18時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AOI 3
| 作成日時：2019年6月14日 22時
