神の力の入れ替わりKZ

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彩side

上杉くんの声が響いた。




.



ポツポツポツと雨は降り続ける。






美「立花がいじめている？

　 笑わせんなよ。」


上杉くんはそういってせせら笑った。


無里子「...！？」



上杉くんが無里子ちゃんをにらむ。


美「立花はな、絶対に人をいじめたり

　 しねえ！」

　
え？

無里子ちゃんの言っていること

信じないの？

私のことを信じてくれるの？



とたん無里子ちゃんの声が響いた。

無里子「どうしてっ...！？私のことを

　 信じてくれないのっ！？」



そうだよね。

私だってわからないよ。




雨はだんだん激しくなってきた。


ここは外だから私を含めて3人とも

ずぶぬれだけど、みんな中に入ろうと

しない。



無里子「証拠だってでていない！

　 他の人の意見も聞いていない！

　 それなのに、、、

　 『絶対に』なんてどうして

　 言いきれるの！？」

美「そんなもん、」


とっさに上杉くんが言った。

美「仲間だからに決まっているだろ。」


仲間っ...！



雨はいっそうひどく降っていく。


美「証拠もない、他の奴らの意見も聞いて

　 ない、だけどな、立花のことは他の

　 奴らよりわかる。」
　
　 上杉くんは付け加えた。

美「昔からの仲間なんだ。ずっとずっと

　 一緒に協力してきた仲間だから」

そういって上杉くんは私に優しい笑顔を

むけてくれた。



それは、私の心にあった不安を

消してくれるようで。





上杉くん、私のこと信じてくれるんだ


無里子「な、なによ！！仲間とか意味わかん

　 ないし！！！」

そういって、無里子ちゃんは

走っていった。





翼「お、おい」

上杉くんがこっちをみて言った。

はて？

翼「泣くなよ。」

え！？

気がつくと私の目から涙が出てきてた。

いつからだろ？

目を擦っても止まらない。




七「雨がかかっただけだよ。」


そう言って私は笑った。







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ありがとう。上杉くん。

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