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「ほんとはスイーツバイキング行く予定だったけどなんでか1ヶ月、進んでないんだもんな」
「私もそれが一番びっくりしたけど。まあいいじゃない」

例え月が進んでいないとしても、あの1ヶ月は偽りなんかじゃない。

「んじゃあデートプラン1、カラオケ。2、映画。3、昼飯。4、俺ん家。もうこの際俺ん家でいいぜ?」

指を立てながらキヨは今考えました感満載のプランをつらつらと並べていく。
そして、私は考える間もなく即答した。

「え、ご飯食べに行こ」
「…はい」

**

「美味しい…!」

キヨが連れて来てくれたのはお洒落な喫茶店。
ランチメニューも美味らしく食べてみたところ、本当に美味しい。

(パッと見、キヨってすごいお洒落だよね…多分。私釣り合ってるのかな…)

「良かった。Aってなんだかんだ餌付けが一番効く気が…」
「本人の前で言うこと?それ」
「あ」
「あ、じゃないよもう…」

二人で笑いあって、店を出た。
元々ノープランだったため、この後の予定がない。

「Aの言ってたゲームの発売日もまだだしなー。んー。ゲーセンは?」
「キヨの行きたいとこでいいよ」
「じゃあ俺ん家…」
「帰る」
「嘘嘘、ゲーセンいこ」

キヨの家に行くのが嫌って訳じゃないのだけれど。
妙に緊張するのと初めてのデートでお家にお邪魔するのはどうなのかという抵抗感からだった。

「…別に襲ったりしねえよ?」

エスパーか、と突っ込みたいぐらいのタイミングで私の目線に合わせてきた。
多分、私の顔は真っ赤なんだと思う。

「そ、そんなこと思ってない!」
「はは、可愛いなお前」
「そうやって子ども扱い…」
「ちげーよ、彼女扱いしてんの」
「…キヨ慣れてるよねほんと」
「お?嫉妬?」
「うん」
「安心しろよ、俺がチキンなの知ってるだろ」

ぽん、と優しく頭を撫でられる。
キヨがそう言っても、キヨはやっぱり歳上で、顔面だけ見れば普通にかっこいいのだと思う。
不安でどうしようもない私は、傲慢なのだろうか。

「それでも不安、って言ったら、面倒くさい?」

キヨは一瞬、目を見開いた。

「そんなわけないだろ。めちゃくちゃ嬉しいわ。…やっぱ俺ん家来ねえ?」
「…ゲーセン終わったあとなら」
「…まじで?」

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作者名: | 作成日時:2019年12月26日 12時

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