朝日奈家のお姫さま【ブラコン】

お嫁にいきますー梓 ページ48

「あ、A」


台本を読むから付き合って。とリビングに呼んだ。


「梓にぃ、おそいよ」


「ごめんね。じゃあ、始めようか。」


一通り台本を読みおわって、麦茶を飲む。


「ありがとうね、A」


「どういたしまして！…………最後なんだね。手伝えるのも」


コップを持ちながら、そう呟くA


「そうだね………」


なんだか、胸があつくなった。


「梓にぃ。今までありがと。
よく一緒にいてくれたりして。寝れないときとか一緒に寝てくれたよね？すごい安心したんだぁ。私」


「どういたしまして。」


髪を撫でる。腰まで伸びてる髪。
きれいに延びているのは、琉生の賜物なんだろう。


「あのね、なんかあったら相談してもいい？」


「いいよ。僕で力になるなら」


「ありがとう！梓にぃ」


「どういたしまして。」


僕ね、結婚に納得したつもりでいるんだ。ほんとは納得してない。


あとで教えておかなきゃね？
Aを悲しませたら許さないって…………。


ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ


梓「んん、あれ？」


起きたら、リビングにいた。
台本を読みながら寝ていたみたい。


体にはAのブランケットがかかってた。


(僕も椿のこと言えないね？僕もそうとうシスコンだよ。)

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