中原中也×針 ページ14
中也が急に後ろから抱きついてきた。
いやもうそれはほんと急に。
唐突すぎる。いつもだけど。
「どしたのちゅーや」
「抱きてぇ」
「抱いてるじゃん」
「ベッドでやるやつの方」
「昼だけど」
「夜ならいいのか」
「………」
中也は私の首筋をすんすんと匂い始める。
お腹にまわされた彼の手首を掴むと、
彼のシャツの手首のあたりにあるボタンの糸が
ほつれてしまっていた。
「ボタンとれかけてんね」
「んぁー?いーだろそんくらい」
「よっくなぁーい、直すから脱いで」
「Aも脱ごうぜ」
「ほんと殴るよ…」
彼はシャツを脱いだ。
筋肉質な体はしなやかで美しい。
もう何度も見てるけど…←
彼は黒いTシャツを着て、ソファでくつろぎ始めた。
私は裁縫道具を取り出して、彼のシャツの
ボタンを付け直す。
「いて」
「どした?」
「針、指に刺しちゃった」
「貸せよ」
「いーよ、大丈夫」
シャツに血がつくといけないので、
絆創膏を貼ることにした。
私は針をピンクッションにさしてから、
絆創膏を貼ろうと救急箱を取りに行った。
左手の人差し指を見ると、血が出てきた。
久しぶりの裁縫だからか、腕が鈍ってるのかなぁ…
すると中也は私の手を取って、
人差し指の血を舐めとった。
「ひゃ、!?」
「ん、甘ぇな…」
彼はお構い無しに私の指を舐め回す。
吸い付いたり、柔らかく噛んだり、
ついにはほかの指まで。
その度に、私の口から甘い声が漏れる。
「んっ、ふぁ…///」
「気持ちぃのか?」
「ち、がう……///」
「指、舐められんの好きなんて悪い子だなァ…?」
彼は私の指を舐めるのを止めて、
私に口付けてきた。
「手前の血、美味ぇからまた舐めてやるよ…指も、いくらでも舐めてやる」
「はっ、はぁ!?///」
「てか、手前顔赤くて色っぽいぞ…?」
中也の顔が本気モードだ。
こうなったらもう止められない。
彼はベッドまで待てないとでも言うように、
私を床に押し倒した。
その後、
静寂の室内に響く水音。
昼間から荒っぽく抱かれた。
まるで血を飲んで覚醒した吸血鬼かのように。
私はその日から、彼の前では絶対に怪我しないようにしようと心に誓ったのだった。←
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彩優(プロフ) - ワドさん» ぎゃぁぁすみません申し訳ございません!!訂正させていただきました…!!ご指摘大変ありがとうございました!! (2018年4月2日 8時) (レス) id: dd066ac63f (このIDを非表示/違反報告)
ワド(プロフ) - まだ読み途中ですが、中也の彼シャツで「髪」が「神」になってましたよ? (2018年4月1日 21時) (レス) id: a59adbb5d5 (このIDを非表示/違反報告)
彩優(プロフ) - this 長文失礼しますさん» ひゃー!良かったです!!ですね…可愛いかよがれちゃん…←ありがとうございます!頑張りますねー!! (2017年12月23日 20時) (レス) id: e31a3842a9 (このIDを非表示/違反報告)
this 長文失礼します - 彩優さん» うぉッ!!閲覧遅れました!最高です!やつがれくんは風邪引いたらツンデレのツンがなくなりそうですww そして、完結おめでとうございます♪続編期待してますよー!でも、無理はしないでくださいね.。* (2017年12月22日 23時) (レス) id: c8a40548e4 (このIDを非表示/違反報告)
彩優(プロフ) - ハウスダストさん» ありがとうございます!!頑張りますね(*´˘`*) (2017年12月21日 15時) (レス) id: e31a3842a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩優 | 作成日時:2017年10月28日 6時