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対照的なふたり ページ22

優しいなぁ…。



「で、では…。お言葉に甘えて敬語はやめるね。」



北「なんならミツって呼んでもいいよ?」




横「俺も渉でいいよ。」




わわっ、男の人を名前で呼ぶなんて…幼なじみのひろ君しか呼んだことないから恥ずかしいな…。


でも仲良くなりたいし…。



そう思って口を開こうとすると、今まで何も言わなかった藤ヶ谷くんが急に肩を抱いてきた。




藤「俺だってまだ太輔って呼んでもらったことないんだからダメに決まってんだろ。」




口を尖らせて言う。



藤「横尾さんと北山さんでいいんだよ。一番に名前で呼ばれんのは俺だから。」




さらりと言い放った言葉にドキドキする。



北「ずりぃぞガヤ!みんな名前で呼んでもらいたいって。タマも裕太って呼ばれたいっしょ?」




急に北山さんが玉森くんに話を振った。




玉「え!?い、いや、どうかな…。」




玉森くんはしどろもどろに答える。




北山さんなんてことを…!
玉森くん困ってるよ…


そりゃ、別に私に名前で呼ばれたいなんて思わないよね…。



自分で思って悲しくなる。



横「とりあえず別荘行かない?」




横尾さんが呆れたように笑いながら切り出す。



「そ、そうですね!そうしましょう!」



明るくそう言うと、ふいに藤ヶ谷くんが私の唇に人差し指をむにっと当てた。



「んむっ!?」




藤「敬語はナシだろ?」




色っぽい微笑みを向けられて思わず顔が熱くなるのを感じた。




「そ、そだね…。」




玉「………。」




なんか今日の藤ヶ谷くん、いつもにも増して色気があって困るよー!


スキンシップも多いし…どうしたんだろ?



玉森くんは相変わらず黙ったままだし…。



チラリと横をうかがうけど、玉森くんは何も言わないし私の方を見てもくれない。



この旅行中に、なんとかもう少しだけ仲良くなりたいな…。



そんなことを考えながら別荘に向かった。

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HRS(プロフ) - 誤字脱字直しました。渉「」→横「」、ミツ「」→北「」に手直し済みです。 (2014年11月3日 23時) (レス) id: 46edfaf00b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HRS | 作成日時:2014年10月30日 12時

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