kiss me again～遠回りの恋～vol.4 (ページ20)

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タマの本気、俺の本気ページ20

北「ガヤはフラレたら諦めんの？」

藤「だからなんで俺がふられる前提なんだよ…。てか、諦めねーし。」

北「そっかそっか。ガヤもついに一人の女の子を本気で好きになったわけね。」

…そうだよ。

本気だからこそタマへの気持ちにケジメつけてほしいと思ったんだよ。

その結果、ふたりが付き合うことになったとしても後悔はしない。

…ヘコみはするけど。

藤「つーか、俺よりタマだからな。アイツまだ本気で行動おこしてねーし。」

横「だね。これじゃ太輔もイマイチやりづらいよね。結局、メンバー内にわだかまりが残る。」

北「えー！それはまずいな…。よし、この旅行中にタマに本気出させよう。」

渉「タマと太輔、両方が本気だして選ばれた人がAちゃんと付き合う。これなら太輔も納得でしょ？」

勝手に話を進めていくふたりに呆れつつも、確かにそうだった。

タマが本気でAの事好きだって思って行動起こしてふたりが付き合うことになったら、Aも幸せになれて俺も潔く身を引ける。…ヘコみはするけど。

もし、この旅行中にタマがまだ俺に気を遣って何も行動起こさねーんなら、Aのこと好きでいる資格なんてない。

俺がAを幸せにする。

横「あ、あれそうじゃない？」

遠くの方に青いバスが見えてきた。

北「よーし！作戦開始だな！」

…タマ、お前が本気出さなかったらAはもらう。

お前が本気出したら…俺は…

思いを飲み込むようにコーヒーを飲み干した。