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淡い期待 ページ15

玉side





なんのイタズラなのか、俺の隣には窓の外を見て空の旅を楽しんでるAちゃん。




目をキラキラさせて雲の流れを見てる横顔に不覚にもキュン。



くそ…わかってたけどやっぱり可愛い。



緩む口元をマフラーで隠してシートに差してあるパンフレットを適当に手に取る。



つい、いつものくせで携帯放置してたから充電切れになっちゃったけど…これってラッキーなのか?


もし俺が時間通りの飛行機に乗ってたら、Aちゃんをひとりにさせちゃってたわけだし…。


それに、ハプニングがあったからこそこうして今ふたりでいれるわけで…。



ちらりと横を伺うと、パチリと目が合う。




「っ…!」




俺が目を逸らすよりも先に、Aちゃんがぐりんと窓の方へ顔を大きく逸らした。



…耳が赤い。


ガヤのこと好きなくせにそういう反応されると、ほんの少し期待してしまう自分がいる。


この間話しも聞かずに逃げたくせに、図々しいよね…。



だけど、もじもじと指先を動かす彼女を見ているとやっぱり心の片隅で考える。



少しは俺のこと意識してくれてるのかなって。



ひょっとして、まだ俺にもチャンスはあるのかなって…。




玉「…。」




無意識のうちにそっと白い首筋に触れた。

伏せられたまつ毛→←HRSより



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HRS(プロフ) - 誤字脱字直しました。渉「」→横「」、ミツ「」→北「」に手直し済みです。 (2014年11月3日 23時) (レス) id: 46edfaf00b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HRS | 作成日時:2014年10月30日 12時

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