【◇A】隣の席の眠り姫2【御幸一也】

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「始め!」


答案用紙に目を向ける。


まさか最初が英語だなんて…聞いていなかった…。


睡魔と戦いながらなんとか解いていった。

………リスニングはともかく…。


「終わり!答案用紙を後ろから回して下さい。」


A「ふぅ…………。」


御幸「お疲れ。どうだった?」


A「御幸くんのおかげでだいぶ解けたよ。」


御幸「どーも。まぁ、結果がどうかなんだけどな…。」


確かに……そう、だね…。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

A「す、すごい……。」


点がはねあがった。

全部御幸くんのおかげだ。


A「あ、ありがとう…御幸くん。」


御幸「へへっ…正面からそういわれると照れるな…。」


少しだけ、人と関わることが好きになった。

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