「はよ答えてみ」『えぇ……太宰さんとか』「お前の日頃の太宰さんに対する扱いがよくわかるな」『正解は?』「作者」『知ってた』 ページ19
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──そもそもコレって
いっそのこと織田作さんは死んだ風に偽装させるか。あの場所に他の誰かが介入してくることはほとんどないだろうし──でも最後の最後で太宰さんとマフィアの人員が突入して来てたな。却下。
「──、────」
『うーん、アイツに頼るか……? でも面倒だし。そもそも助けられるのか? でも助けられなかったら私死ぬかもな……、うーん』
「──おい!」
『ふわぁ!? ぎゃ、あ、痛!』
いきなり声を掛けられ、
大丈夫か、と言いつつ私に手を差し出す。視界の隅で噴き出しそうになるのを堪える太宰さんがいたので一睨み。彼は肩を竦めておどけた。
何処かに行くのだろうか、という私の視線に気付き、織田作さんは「美術館の前の大通りだ」と言った。何の話だろう。流石にそんな些細なこと覚えてやしないが、少なくともこの時点で行くとなれば原作に関係のあることだろう。
太宰さんは「頑張ってね」とひどく気楽な声を出した。
+ +
織田作さんの撃った弾が、ジイドの拳銃を弾き飛ばす。その隙を見て地面に転がっているやつがれ君の元に走った。あの病室で太宰さんが「頑張ってね」と言った理由がようやくわかった、やつがれ君の救助に向かえという意味だったのだ。話を聞いてなかった私が悪いが。
私を見てぎょっとした顔をする彼を無理やり背負う。よくある王子様のようなことを言いたくはないが、それを差し引いても軽すぎである。女の私が此処まで簡単に背負えるとはどういうことだ。いや、早くに息が上がるのは否定しないけれど。
織田作さんと共に救出の為走り出す。あっという間に熱烈な
──無論私一人で避けきれる訳もなく、織田作さんに引っ張られたり、頭を下げるように云われたり。絶対足手纏いだゴメンナサイ! と脳内で謝る。声に出すには到底酸素が足りなさすぎる。
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『はい、私は今からメタ発言をします』太宰「そもそもメタ発言と云うのがメタ発言だと思う」中也「じゃあ手前もメタ発言してンじゃねェか」『ちょっと待って字面がメタ発言ばっかで読みにくくなってるだろうし本題に入れないから黙って』→←『マジでクソゲーだと思う。ていうかコレを誰にも相談できないっていうのが辛くない?』白夜「君が辛くなれば辛くなるほど喜ぶ人間って誰だと思う?」『急にどうした』
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ぴの(プロフ) - 白夜の世界さん» いえいえ!大好物ですね!レスありがとうございます! (2019年4月23日 21時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界 - ぴのさん» あああ!ありがとう御座います!まぁ確かに、何か切なくなってしまいました…小説の黒の時代に似せた結果です。苦手だったら御免なさい! (2019年4月23日 20時) (レス) id: 15ab1d9eda (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 今日めっちゃ更新されて嬉しい!そして切ねぇ! (2019年4月22日 21時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界 - 鶴さん» うわああああ!御免なさい!中也さん黒の時代で全く出て来ないので…番外編で、ネタが思い付いたら書きますね!面白いって云って頂けて幸いです!! (2019年4月22日 10時) (レス) id: 15ab1d9eda (このIDを非表示/違反報告)
鶴(プロフ) - でも、とってもおもしろいお話です!続きが楽しみです! (2019年4月22日 9時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜の世界 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nisui03101/
作成日時:2019年4月3日 10時