ヤバイよ本格的に題名が思いつかなくて死にそうもうキャラに喋らせよっかな ページ1
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次の日。安吾さんが居なくなった。
そう聞かされた私は現在、太宰さんと一緒に沿岸に来ている。太宰さんは危険だと反対したんだが、『太宰さんに襲われかけたと姐さんに伝えておきます』と笑って云えば、「サァ一緒に行こうか」と快く承諾してくれた。
本当なら今すぐあの場所へ行きたい。ただしそこへ行ってどうやって説明するのかも判らないし、そもそもあの場所が何処かすら判らない。だから結局、太宰さんがあの場所に辿り着くのを待つしかできないのだ。
ミミック。
立ちはだかる幾つもの大きな壁を、私はどうにかして超える為に、一つ息を吐いた。それは水色の朝空に立ち上って、溶けて、消えた。
+ +
「おっはよー皆さーん」
『おはよう御座います』
太宰さんの間延びした挨拶とは別に、私はきっちりと会釈をして挨拶をした。太宰さんが一段高い場所にいるので、その横にいる私も必然的に彼らよりも物理的に高い場所にいるのだが、こういう礼儀は欠かしてはいけない。
まぁ別名
太宰さんは携帯
黒服の人達が胸に手を掲げて敬礼を行ったが、それでも電子盤を止めることのない太宰さんに困惑した表情を浮かべている者もいる。流石に幹部に真っ向から歯向かう気はないんだろうが、それでもこの姿を見せられれば誰でも戸惑うだろう。
「──ああ、また抜かれた!」と悔しそうに云った太宰さんを無視して、広津さんに『状況、教えて下さい』と苦笑いで云った。この人は片手電子盤をしながらも話を聞けるタイプの人である。
「は、はあ……」
広津さんは戸惑いながらも状況の説明をしてくれた。改めて聞くとひどい惨状であるが、既に何ヶ月か此処に属している私は聞き慣れたものである。
銃火器を保管していた電子暗証錠の流出経路を説明してくれようとした広津さんの言葉を、太宰さんは「じゃ見てみるよ。これお願い」という言葉で掻き消した。彼の手にその携帯電子盤を渡して。
「は」と彼は呆然と手元を見た。
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ぴの(プロフ) - 白夜の世界さん» いえいえ!大好物ですね!レスありがとうございます! (2019年4月23日 21時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界 - ぴのさん» あああ!ありがとう御座います!まぁ確かに、何か切なくなってしまいました…小説の黒の時代に似せた結果です。苦手だったら御免なさい! (2019年4月23日 20時) (レス) id: 15ab1d9eda (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 今日めっちゃ更新されて嬉しい!そして切ねぇ! (2019年4月22日 21時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界 - 鶴さん» うわああああ!御免なさい!中也さん黒の時代で全く出て来ないので…番外編で、ネタが思い付いたら書きますね!面白いって云って頂けて幸いです!! (2019年4月22日 10時) (レス) id: 15ab1d9eda (このIDを非表示/違反報告)
鶴(プロフ) - でも、とってもおもしろいお話です!続きが楽しみです! (2019年4月22日 9時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜の世界 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nisui03101/
作成日時:2019年4月3日 10時