織田作にドッキリとか絶対無理じゃね？ と思った今日この頃。【黒の時代】

汚すぎるだろうそれは ページ21

私はそっと目を逸らした。何も見てませんよー、というオーラを前面に押し出す。首領(ボス)はそれを見て、ふっと苦笑して頭をかいた。

しかしそれからもう一度ポートマフィアトップの顔に戻り、真剣たる表情で私を見据えた。その気迫に背筋が自然と伸びる。「実は君に頼みたいことがある」と云う彼に、はいとキリよく返事をした。



「エリスちゃんの着せ替えを手伝ってほしい」

『帰ります』

「待って！」



泣きつく首領に私はひくひくと眉を痙攣させた。オイ今のどう考えてももっと重要な話する場面だったろと脳内で愚痴る私の前に、すっと取り出されたのは黒い画面の携帯。それの釦を首領(ボス)がぽちっと押す。


女神が此処にいた。


何と彼が見せてきたのは、ぶすっとした表情をしながらも超高額そうなドレスに身を包んだエリスちゃんだった。勿論画面の中の話ではあるが、未だかつて此処まで可愛い幼女が存在しただろうか。否、断云……できなかった。ドリルロリ(別作品)も同じくらい可愛いっつーか二人ともドリルロリじゃねえか。だけどあっちのドリルロリの方がデレ度高いな。

しかしどちらも尊いことには変わりない。思わず呟きを漏らせば彼が真顔で「でしょう」と云う。どうやら女性構成員かつ信用に足る人物で適当な人物、それが私だったから呼んだそうだ。信用という部分に少し疑問を感じたが、それは太宰さんの補佐ということで補われたらしい。


ふふふ、と意味深に微笑む私達を黒服の方は必死に目に入れないようにしていた。いやまあマフィアのこんなトップの姿絶対に見たくないわな。

まあ何にしろ私がやることは一つになった。エリスちゃんに『どうかお願いを聞いてやってくれませんか』と云う。




「イヤ！」




やだめっちゃ可愛い。じゃなかった、これかなり私の生命が掛かってるから何としてでも頷かせなければならない。

理由を聞くと、「リンタロウの目が気持ち悪い」と即答された。私は背後の彼を見た。彼はそっと目を逸らした。見てもいないのに黒服の人も目を逸らした。マジで使えねえコイツら。


……では交換条件でどうでしょう、と彼女の提案を持ち掛ける。私なら普段いけない処へも連れて行けますと力説する。幼女相手に何でこんなことしてるんだ私は。

とまぁ、結局その条件で首領(ボス)の命令は果たせた。お出かけには彼が着いてこない条件が出されたが、この日彼に貰った携帯で彼女の写真を撮ることで何とか機嫌を直してもらった。

問題ありまくりでした→←ロリコンがトップというのは本気で終わっていると思う

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