これが異世界なら何とか納得する ページ1
ポン、と肩を叩かれた。後ろを振り返る。
そこには、──誰もいなかった。
……Why、と飛び出たのは英語。違う間違えた。何故英語なんかをと思ったが、現状から見ればそんなことは些細なことに過ぎない。何せ──何せ。
私はつい二秒程前まで、部屋にいたのだから。
いやいや落ち着け凪、私はつい先程まで部屋にいた訳だ。オーケー。それで誰かに肩を叩かれて……いや私自室にいたんだぞ、だから後ろに誰かいる訳ないよな。……ないよな、という、ことは、
『ひいいいいッ！ 怖ッ！ 誰だよ幽霊ですか！？ 私そういうのマジでノーサンキューなんでつか本ッ当に此処何処ォ！！』
取り敢えず叫んだが、答えは返ってこない。空しく��峠��の何処かに吸い込まれるだけであった。
……そう、峠。峠なのだ。皆さんはこの意味がお分かりになるだろうか？ 私は全く分からない寧ろ分かりたくない。どういう事件やコレ。待ってくれ一瞬で東京からクソ田舎まで来たということか、どんなテレポート能力だよオイ！
しかしこんな何処にでも居るようなじぇーけーを掴まえてドッキリなどはする意味が無い。即ちこれは現実である(恐らく)。
やばい、やばいぞ。これは本格的にありえないと事態を察した瞬間にガアアアアン！ と頭上で謎の音がした。五センチぐらい余裕で飛び上がった。
え、と何処までも間抜けな声が私の鼓膜を揺らす。その頭上にあるのはどう考えてもうんｔの大質量を持った鉄の塊、即ち車があったのだった。頭上。空中。
ヒュッと喉が変な音を鳴らした。
『う、うわああああああぁぁぁぁああああっ！？』
オリンピック選手も真っ青な速さ、勿論自己最高記録の速さで逃げる。多分一生のうちこれ以上本気で足を動かすことなどないと断言できるぐらいには必死で走った。早々に生死の境目を綱渡りで歩かされるとか何のクソゲーやねんコレ。
その車は物凄い轟音を届かせながら落下し、私はそれを20メートル程離れた木陰で見守っていた。
そして、はたと、気づいた。
『車の運転って──』
今の時代自動運転がうんちゃらかんちゃらとかあるが、要するに人が運転しなくても良いよという訳だ。だがしかし車はそもそも人を移動させるもので、つまり何が云いたいかと云うと、あの落下してきた車の中にはまだ人がいるっつーことだチクショウめ！！
即座に走り出した私の脚。車はいつガソリンに引火してもおかしくはない状況であったが、運よく開いていた運転席のドアを引っ張って中にいる男性の首衿を引っ掴んだ。
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白夜の世界 - ユーヒ様、申し訳御座いません。ですが、優姫ちゃんは死んだおりません。作品の中では余り細かい描写をしていないのですが、今昏睡状態になっております。…あと、本当にどうでもいいかもしれませんが、ユウキちゃんです…。御気分を悪くさせてしまい申し訳御座いません (2019年4月3日 7時) (
レス) id: 15ab1d9eda (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界 - ゆきな様、ありがとう御座います！其方もお体に気をつけて下さい！ (2019年4月3日 7時) (レス) id: 15ab1d9eda (このIDを非表示/違反報告)
ユーヒ - 夢主の親友が私と同じ名前で、死んだって聞いて何かショック。('' ) (2019年4月3日 1時) (レス) id: 1dd8890cea (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ヤバい太宰さん変t))ん"ん"…織田作かっこいい！(中也さん推し)これからも無理せずに頑張ってください (2019年4月3日 0時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界 - 船長様、ありがとう御座います！此れから続編へ行きますので、どうぞ次の話も、宜しくお願いします！ (2019年4月2日 15時) (レス) id: 15ab1d9eda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白夜の世界
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nisui03101/
作成日時：2019年2月24日 21時
