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「新曲、聴いたけど、めっちゃよかった」
「ありがと。私はちょっと歌詞に携わっただけなんだけどね」
「でも歌ったんでしょ？」
「…まあね」
「そんな、褒められると照れる」俯くAを私と夏油はガン見して、それから顔を見合わせた。
かわいいかよ。さすが私の親友。目で夏油にそう訴えれば、私の幼馴染しか勝たんわ。と夏油が目で返してくる。
お前の幼馴染だとか知らん。Aは私のだ。
星霜Aは、普段から冷静沈着で、いわゆるクールビューティーという言葉がぴったりな女だ。
ただ、仲良くなればかわいらしいところを見せてくれるし、何より時折飛び出る言葉や仕草ひとつひとつがかわいい。
それを知った五条は一瞬で打ち抜かれて、高専の時からずっと片想いをしているわけだが、本人からは鬱陶しく思われている。ざまあみろ。日頃の行いだクズめ。
「…もう、早く…食べない？」
「そうだね」
「そうしようか」
いただきます。小さく呟いて注文した料理を口にするAをガン見しながら私も食べる。隣の夏油も同じことをしていたから足を踏んでやった。お前は見なくていい。
「…硝子ちゃん、」
「ん？」
「…そんなに見ないで」と眉根を寄せるAに「ごめんって」と平謝りする。
やめる気なんてないけど。
「やめる気ないでしょ」
「ご名答」
「もう」と溜息を吐くAだが、そんなことをされても引く気はない。そもそもこちらは待たされた身だし。
第一観察したくなるような所作をするからだ。観察は悪いことではない。
「…そういえば、どうして呪術師に戻ろうと思ったんだ？」
「うーん…同業者が呪霊に襲われて、助けたことがあるの」
その時、泣きながらありがとうって言われて。あーこれって、呪術師しか言われない言葉だなって思ったんだ。
同業者との話、視える側のパートナーとの話、それが重なってここに戻ってきた、というわけだ。
ナイス、Aの同業者。
「Aの怪我ならいつでも治してあげるよ」
「えっ私は？」
「あんたは自力で治しな」
「えっ？」と夏油が目を見開いた。
Aは肩を竦めてから「硝子ちゃん、」と苦笑する。
「硝子ちゃん、傑くんは治してあげて欲しいな。五条くんは治せるでしょ、自分で」
「ふ……ッ、A、最高…！」
昔から五条だけ扱いが雑だとは思っていたが、まさかここまでとは…！
笑いを堪えながら水を煽る。これを五条が聞いたらどうなることやら。
…でも、あの歌詞、なんか。
◇
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まいとりー。(プロフ) - 紅葉夕さん» 紅葉夕さん、コメントありがとうございます。嬉しいお言葉ありがとうございます！ すごく嬉しいです。楽しんでいただけてよかったです！！ 文字書き同士、一緒に頑張っていきましょう！！ (2022年8月26日 21時) (
レス) @page40 id: cfb5124360 (このIDを非表示/違反報告)
まいとりー。(プロフ) - マリオットさん» コメントありがとうございます〜！この作品に貴重なお時間を使っていただけて本当に光栄です…。恋愛は書き慣れていないので私自身不安なんですけど、ぜひ楽しんでいただけるように頑張らせていただきます！！ 応援、本当にありがとうございます！ (2022年8月6日 19時) (レス) id: cfb5124360 (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - 面白過ぎて…感動です… 応援してます‼ (2022年8月6日 16時) (レス) @page5 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐちや | 作成日時：2022年8月5日 7時
