所属組織を潰したらマフィアに連行されました【織田作之助】【文スト】 (ページ9)

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事後報告ページ9

太宰side

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「悪いが、もう一回要点を説明してくれるかね？」

「……はい。」

一通りの報告を終えたところで首領に言われた。
流石の首領でも、Aちゃんの行動は少し理解し難かったようだ。

「首領から任務を承った後に私達は抗争現場に向かいました。」

「嗚呼、其処まではいい。その後だ。」

「はい。到着した後、彼女は[抗争を終結させる]と言って戦闘区域に走って行きました。」

首領は眉間を揉みながら黙っている。当然の反応だ。

「……続けてくれ。」

「私達は彼女を追いかけ、“監視”を続けました。一時見失いましたが。追い付いた時には手近な奴の武器を奪ったようでした。」

そう。“監視”。Aちゃんには伝えなかったが、首領から前もって伝えられていたのだ。
…………必要な場合は処分しろ、とも。

「そして、私達に周囲の警戒を頼み、目を閉じて暫く微動だにしませんでした。そして目を開けた時には、」

「抗争が終結していた、というわけかい。」

「はい。本人曰く異能力を使ったとのことですが。」

「異能力？どんな？」

一回目の説明でこの質問をされなかったのは、首領のショックが強かったせいだと思う。

「詳細は報告書にあります。」

「あぁ、そうだったね。」

そもそもこんな不味い会話が出来るのはこの部屋に私達二人しか居ないからだ。Aちゃんは織田作が見張ってくれている。
………ただ単に仲良くなっただけ、とも言うけど。

長い静けさの後、首領が口を開いた。

「取り敢えず、彼女は合格だ。聞く限り間諜の可能性もないようだしね。役職は……本人の希望を聴いて決めよう。その旨伝えてくれるね？」

「解りました。」

構成員の意見を聴いて役職を決めるなんて珍しい。って言うか羨ましい。

「ところで太宰君！Aちゃんはエリスちゃんとお揃いのドレスを着てくれると思うかい⁉絶対に似合」

「失礼しました。」

後でAちゃんは森さんの本性(ロリコン)を見て吃驚するだろうなぁ、って思った←