所属組織を潰したらマフィアに連行されました【織田作之助】【文スト】 (ページ25)

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番外編ページ25

注)時系列は本編と関係ないです。
　会話文多い。
　読み飛ばし可能。

「はぁ、楽に死にたい。」

「そうはいかないだろう。」

また始まった。なんかもう慣れたけど、彼は今日がなんの日だか知っているだろうか。

『太宰、一つ賭けをしようよ。』

「賭け？何に賭けるの？」

『安吾の眼鏡が割れてるか割れてないか！』←

「……………割れてる！」←

あ、ちょっと待って予想してなかった。

『え、だったら割れてない！』

〔いくら時間稼ぎとはいえ、話題が雑じゃないか？〕

〔…………………バレたか。〕

織田作が念話で訊いてきた。なんの時間稼ぎかって？…………察して！←

「何で僕の眼鏡が割れてないといけないんですか。」

『あっ、安吾来た。……………………なんだ割れてないのか。』←

「ふっ、Aちゃん甘いよ！私が今、安吾の眼鏡を割るのさ！」←

「やめろ。太宰。」

「あ、うん。わかった。」

織田作最強説浮上。←

『…まぁ、安吾も来たことだし、本題にしようか。』

「本題？」

そう聞いたのは太宰だ。

今日は６月１９日。“本題”を知らないのは太宰だけ。
さぁ画面の前の皆さん！(メタイ)“本題”がなんだかわかりましたね？

「「『太宰/くん、誕生日おめでとう/ございます！』」」

太宰が固まった。

『あはは、凄いバラバラ！』

「まぁそこはご愛敬ということで。」

「……………そんな、知ってたのかい？」

『安吾が来るまで引き留めるの大変だったんだからね？』

「俺たちを何だと思っているんだ？」

織田作が笑いながら言った。

太宰は織田作の問いには答えなかった。
答えの代わりに、こう言った。

「ふふ、ありがとう。三人とも。」

因みに、太宰のロッカーには、サプライズでプレゼントを置いた。
中を見て、太宰は吃驚するだろう。プレゼントと一緒に、あるものが入っているから。

　貴方がいつか自分の生きる意味を見つけられることを願って

そのカードには、そう書き添えてある。