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近界式恋愛【空閑遊真】 ページ9

「なあ、玲奈。俺はお前が好きだ。」






少々の間。





「え?」







すっとんきょうな声。









雅野玲奈。



初めての告白は







昼休みの廊下でだった。



























 





修が空閑の世話係みたいなのになって。





席が近かった私は自然と空閑と仲良くなった。









滅茶苦茶だけど良い子。






ネイバーって知ったときも妙に納得した。









不良に絡まれた修助けないし。









足折れたって慰謝料ねだると

ほんとに足折ったし。






なんだか色々価値観変わってて

修の苦労は半端じゃない。




















だからと言って!









公開告白なんざやるか!普通!









「あぁ…助けて修。皆の目線が痛い」





あれ以来私は『公開告白を受けた人』として



いろんな目で見られるようになってしまった。




「あはは…でも空閑は悪いやつじゃない。


ああいう告白の仕方もなくはないし。」













「うむ、日本ではあのやり方は不味かったのか。」






にゅっと空閑は顔を出して


ちょっと困った顔をした。




3の口がモゴモゴ動く。






「あっちでは皆ああやって告白してたぞ。」







空閑曰く、近界の告白の仕方は

日本と大分違うらしい。




「日本は人目を忍んで求愛してたらしいしね。」




「相当自信がない限りあんなことはできないよ」









修の一言は大きかった。






空閑は「なにっ…!」

と目を開き肩を落とした。









「つまり俺はナルシストになってしまったのか…」















なんか違う。



















「あっちでは戦争の帰りなんかにやったぞ。」




敵の捕虜とか掲げて



『好きだー!』



って感じ。




なにそれ断りずらい。









「あっちのやり方じゃだめか。



まぁいいや」







一人で自己完結されても困るんだけど。







そう思ってたら空閑がニヤリと笑いながら


顔を近づけてきた。







「…好きだ」








ぼそっと耳元に一つ。





「これならいいんだろ?」









ヘラっと笑顔で宣戦布告されました。

水色ハート【奈良坂透】→←残量5%【三雲修】



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かなた - 茶飯事をちゃめしごとと読んだことに笑わせてもらいました笑 これからも頑張ってください笑 (2018年5月3日 19時) (レス) id: 1faed93ff6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:椿 | 作成日時:2017年9月14日 16時

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