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グラスホッパー系彼女【隠岐孝二】 ページ5

生駒隊作戦室に大きな溜め息が響いた。


出所は隠岐孝二。


隊長の生駒からはモテるモテると呪文のように
言われ続け、無茶ぶりも任せられる
スナイパーである。



スナイパーでは珍しいグラスホッパーを使う
機動系が売りである。



本人は全くそんなこと思っていないのだが。






「なんやねん、隠岐どないした。」




隊長の生駒が隊室に顔を出した。



続くように水上、南沢、マリオも入室する。




生駒隊全員集合である。





「いつものことすよ。」



隠岐の顔は優れない。



生駒達はすぐに理解した。



隠岐には彼女がいる。
すらりとした美人の雅野玲奈。







A級にも負けず劣らずの実力者で
A級を目指すソロのB級である。





隠岐と同じグラスホッパーを使う機動系アタッカー。



が、彼女には欠点がある。



「玲奈センパイ、玉狛の空閑くんといたよ。」



マリオが言う。



「この前は二宮さんやったな。」



生駒が言う。



「俺が見たときには辻センパイといましたよ!」


南沢が言う。




「そんなに辛いなら別れればええやん。」



水上が呆れたように結論を述べた。




そう。

雅野玲奈は隠岐と付き合いながら、
他の者とも関係を持っている。



本人いわく、「体の関係」らしいが
信用はしにくい。


むしろ隠岐が「体の関係」で
あることも否定できない。





「別れるのは…無理ですわ」



隠岐は苦笑いすると隊室を後にした。





「こーじっ!」



すると聞こえる心地よいソプラノの声。



玲奈だ。





「こーじ、ランク戦行こ?」



「しゃーないなあ。付き合ったるわ。」





「やった!勝った方が負けた方に
命令できるからね!」





「おっしゃ、負けられへんわ。」



玲奈と隠岐の楽しそうな声が遠ざかる。









「なんや、捕まえられてないやん。」





生駒がつい、本音を漏らした。









グラスホッパーで逃げる彼女を
グラスホッパーで追いかけてるのに
未だに捕まえられないのはどうしてか。



隠岐は悩み続ける。

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かなた - 茶飯事をちゃめしごとと読んだことに笑わせてもらいました笑 これからも頑張ってください笑 (2018年5月3日 19時) (レス) id: 1faed93ff6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:椿 | 作成日時:2017年9月14日 16時

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