にちじょうちゃめしごと。【WT】【短編集】 (ページ14)

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※ 乙女ゲームに手を出した 2【三輪隊】ページ14

「可愛いお嬢さんとかっえははははははへ！

はははははははへはへ！へへへはへへへは

ははははははっげほげほっごほっ！」

ダメだ。顔が痛い。

陽介(笑)はその後も色んなイケメン

(個人的には奈良坂の方がカッコいい)

とお知り合いになり、デートを重ね、

遂に五人ほどに告白された。

そこに至るまで、奈良坂が三回笑い死にをし、

俺も再起不能になりかけた。

何とか落ち着いていたのは古寺で、

１人でストーリーを進めておいてくれた。

…そして使えない先輩を気遣ってくれた。

本当にいい後輩だ。

・

・

「なんで、全員の告白オッケーするんだよ！」

何を思ったか、古寺は

全員の告白をオッケーしていた。

しかし、そんなことをすれば

トラブルは避けられない。

案の定、画面の向こうでは

陽介(笑)を取り合うイケメン(？)が。

『皆、私のせいで争ってしまった…どうしよう…』

　

いや、どうしよう…じゃない！

そんなこと思うなら最初から告白オッケーするな！

「いや、１回こんぐらい

モテてみたかったんですよ。」

真面目な古寺の顔に

「…おっ、おう…」

としか言えなかった。

「章平。男にモテても嬉しくないだろ。」

もはや、悟りを開いた顔で奈良坂がツッコむ。

「あっ…」

なんだかとてつもない脱力感に襲われる。

「あら、何しているの？」

・

・

・

陽介が起きた頃、俺たちは蓮さんに

たんまりお叱りを受けていた。

蓮さんのパソコンで乙女ゲームをやったからだ。

そこまではよかった。

《三輪隊が月見さんのパソコンで

乙女ゲームをやってた》

という噂はA級B級C級問わず本部全体に広まった。

もう、後戻りはできない。

・

「そういえばさ、何で出水は

乙女ゲームもってたんだ？」

正直、男が男にモテても意味がない気がする。

ましてやゲームの中など。

「…実は弾バカはあっち系だったとか？」

「…さぁ。」

　

真相は神の、いや出水の溝しる。