episode 3 age ページ3
ボクの年齢はなんだろう。
分からない事があれば博士に聞くのが一番だ。
ボクは博士がいる方向に身体を向け聞くことにした。
「博士!ボクって何さ、、!?」
「ごめんね!店員さん。この子ちょっと変で、、」
博士はボクの口に手を覆い被せ喋れないようにしてきた。
「大丈夫ですよ!彼、僕の知り合いにとても似ていたので、、」
「ほう、この世に同じ顔の人は3人いるっていいますから気のせいなんじゃないですか?」
「そうですよね。あまりに似ていたのでつい話しすぎちゃって、、はは」
彼はなんで淋しげな顔をするのだろう。
知人の顔と似ている人と話すと何故話すぎるのだろう。
よく分からない。
「ではそろそろアイスも溶けてしまうので失礼」
「はい!ありがとうございました〜!」
再びベンチに戻るとさっそく博士に質問をした
「ボクって何歳なの?」
「藍が作られてからは5年しか経ってないから5歳なんじゃないかな。でも見た目は15歳っていう設定で作ったよ」
「これからボクのプロフィールは5歳で設定していいの?」
「それはまずいかな。15歳にしよう。」
「了解」
「それより藍は人とのコミュニケーション能力が不足しているな。さっきアイス屋さんで話している所を遠くから観察していたけど問題が提示されたらの受け答えは出来るのに話を聞いたりするのは難しそうだな。」
「それは必要な能力なの?」
「必要っちゃ必要だな。これから事務所とかで色んな人との交流があるしな」
博士は物凄く難しそうな顔をしている。
「マニュアルに入れたらボクは完璧に会話できるよ」
「そうだな。ん?あ!アイスがズボンの上に落ちた!!!」
持ったまますぐに食べないから溶けて博士の手から滑り抜けてそのまま落下した。
よく気が付かないものだ。
「あ〜あ、勿体ない、、。それよりこの服じゃいられないよ。早く帰ろう」
博士とボクは急ぎ足で家に帰った。
「うわ〜、玄関前にチラシが散らばってるよ」
「こまめに取ってたらこんなことにならないよ」
博士はズボラな性格だから新聞は3週間に1度の頻度でしか取らない。
「悪いけど拾って置いてくれないか?俺はさっそく藍の新しいプログラミングするから」
「了解」
ボクはさっそく指示通り実行をした。
作業をしていると1枚、目を惹く紙があった。
「夏のなかよし合宿会、、、?」
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作者名:半額特価 | 作成日時:2016年9月9日 11時