光が照らすは希か絶か - 自由時間 - 4 ページ34
どうやってこの雑貨たちをどう運ぼうか___
思案した結果、とりあえず、カプセルをそのまま持って、部屋まで運ぶことにした。
幸い、購買部と部屋は近い。
もしかして、こういうことを想定して作ってあったりするのだろうか……?
カプセルは、たくさんの雑貨たちが入っているせいか、わりと重かった。しかし、持てないほどではない。
少し歩いた頃、部屋から出てこちらに向かってくる人影が一つ現れた。シスター服に身を包んだ女の子___マリアさんだ。
マ「あら?咲良さん、その手の物は何でしょう……?」
咲「あ、えっと、購買部でモノモノガチャを引いたら出てきたんだ。で、今は、これを部屋に運ぼうとしてるところ」
マ「大変そうですね……、お手伝いしましょうか?」
咲「え…?いいの?」
マ「えぇ、もちろんですよ。神に仕える者として、困った人々を助けるのは、当然の使命ですから!」
張り切って言うマリアさんに甘え、私はカプセルを持つのを手伝ってもらおうとした。しかし、そういえばこれは二人で持てるような箱ではなく、どでかく丸いカプセル。手伝うにも手伝えない。
咲「あっ、でも、これ、どうやって持てば……」
マ「本当ですね……。
って、あぁ!」
咲「どうしたの?」
マ「こっ、これ!」
マリアさんが興奮気味に指差したのは、カプセルに入っていた物の一つ、パンケーキのクッションだった。
マ「パンケーキではないですか!あのっ、咲良さん、これも出てきたんですか!?」
咲「あ、う、うん……。でもそれ、多分クッションだよ?」
マ「そうなのですか……。ですが、とても可愛らしい……!さ、咲良さんが良ければなのですが……、これ、いただいてもよろしいでしょうか…?」
咲「う、うん、いいよ!」
私は、一度カプセルを下に置いて、雑貨の中からクッションを取り出し、マリアさんにそれを手渡した。
マ「……ありがとうございます!
咲良さんに、神のご加護があらんことを……!」
咲「ど、どういたしまして……!ね、ねぇ、マリアさん!この後、マリアさんがよければお茶しない?」
マ「いいですね……!
厨房に材料があったはずですので、私、パンケーキを作りますね!それを食べながらお茶しましょう!」
咲「う、うん!ありがとう!」
「では、食堂で待ってますね!」とだけマリアさんは言い残して、クッションを抱きしめながら部屋に戻っていった。
私も、クッションがなくなったカプセルを抱えて、部屋に戻った。
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おーすりー(プロフ) - 無名さん» 無名様〜!ありがとうございます〜!咲良ちゃんとの関係で、可愛い関係がありましたので、本編にも出しちゃいました(笑) (2022年3月30日 5時) (レス) id: ae5d571366 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - 美宏と咲良ちゃんの絡みが見れて嬉しかったのも束の間、コロシアイが始まってしまうんですね…!!楽しみの反面、悲しくも成ります😌続き、応援しております…!! (2022年3月30日 1時) (レス) id: 6004fe1c78 (このIDを非表示/違反報告)
おーすりー(プロフ) - ミュコルさん» ありがとうございます!頑張ります〜! (2022年3月29日 19時) (レス) id: ae5d571366 (このIDを非表示/違反報告)
ミュコル(プロフ) - めっちゃいい所で続編突入…!続きがめちゃめちゃ気になります笑 これからも頑張ってください〜!!🙌 (2022年3月29日 18時) (レス) @page50 id: 3052811d0c (このIDを非表示/違反報告)
おーすりー(プロフ) - 凛導碧さん» あっ、大丈夫ですよ……! (2022年3月27日 23時) (レス) id: ae5d571366 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おーすりー | 作成日時:2022年2月27日 12時