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脳はクラクラ、負才でバラバラ - (非)日常編 - 30 ページ45

咲「こ、この導火線……」
真「うん。少しごちゃごちゃしてるけど、黒の線を切れば爆発は止まる。だから、大丈夫だよ」

そう言うと、彼女は何処から取り出したのか小さなはさみで黒い導火線をぷつりと切った。
それと同時に取り付けられていたタイマーは動きを止め、やがて数字は完全に消滅した。


真「ふぅ、よかった。これで安心だね」
咲「……」
真「大丈夫?咲良ちゃん。怖かったよね」

咲「………………」


怖かった。死ぬかもしれない、心の中ではわかっていた。

無謀なんだって、本当はもっといい方法があるって。

私ひとりじゃ、何も出来やしないんだって。

そんな事実が付きつけられてしまった。

ずっと、羨ましかった。

何があっても動じずに、こうやって助けを差し伸べてくれる彼女が羨ましかった。
眩しかった。手も届かない存在だった。


咲「だ、大丈夫。ごめん……心配、かけて」
真「いいのいいの!困った時はおたがいさま、だよ!」

おたがいさま……果たして本当にそうだろうか。
私は真凜ちゃんに、何か返せているのだろうか。


咲「……私、助手失格だね」


ふとそんな言葉が漏れた。
そんな言葉を言いたいわけでは無かったのに、言わずにはいられなかった。

真「そんなこと……」
咲「あるよ。私は……一人じゃ何も、出来ないもん……」



「そんなことないっっ!!」



今まで聞いたことのないような彼女の声に私は肩を震わせた。彼女の、心からの反論だった。

真「そんなことないよ、咲良ちゃん。……どんな環境でも、何とかしようって頑張れて。今だって、みんなを救うために命を懸けてまで行動してくれて。そんな格好良い助手、他にいるわけない」


「だから、そんなこと……言わないで。咲良ちゃんは助手なんかじゃ足りない、相棒だよ」


柔らかな真凜ちゃんの声は、珍しく震えていた。そこに笑顔はなく、少し曇った碧眼がこちらを見つめていた。


咲「真凜、ちゃん……」

「ごめん……私、何かを見失ってたみたい。でも、もう後ろは向かない。真凜ちゃんが誇れる相棒になりたい、から」

彼女の瞳に光が灯った。きっと、私の瞳も同じだと思う。
少しだけ明るい希望が見えた。そんな、気がした。


真「うん……!そうこないと!頼むよ、相棒さん」
咲「ま、任せて!」

私の胸の中に光が灯る。
何の根拠もないけれど、大丈夫。そんな気がした。

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凛導碧(プロフ) - おーすりーさん» ありがとうございますm(_ _)mおーすりー様の居場所を生かすことができ、とても嬉しいです。改めて、お疲れ様でした。 (2022年9月13日 15時) (レス) id: a9aa0fa550 (このIDを非表示/違反報告)
おーすりー(プロフ) - 凛導碧様、改めてありがとうございます。放棄してしまった私が言うのはなんともおかしな話ですが、この作品を生かしてくれて、ありがとうございます。凛導碧も、無理せず、自分のペースで更新していってくださいね。応援してます! (2022年9月13日 12時) (レス) @page37 id: 22a9b8f06d (このIDを非表示/違反報告)
未來。(プロフ) - 私にも出来る事があれば是非お声掛けください…!!作品を綴る事は可能だと思いますので…!! (2022年9月13日 7時) (レス) id: be142694a3 (このIDを非表示/違反報告)
水晶(プロフ) - 私もできることがございましたら是非お声がけください!作品を綴ることはできると思います。 (2022年9月12日 22時) (レス) @page37 id: 001dbf15df (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - リアルが優先になってしまいますが、必要でしたらお声掛けください。比較的作品を綴れるとは思います (2022年9月12日 21時) (レス) id: 6004fe1c78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おーすりー x他4人 | 作成日時:2022年7月30日 7時

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