【創作論破】ダンガンロンパx-1【Part 5】

脳はクラクラ、負才でバラバラ - (非)日常編 - 27 ページ42

よくよく見ると目元にはうっすらとくまが残っていた。それを隠すようにして、上からコンシーラーが塗られている。
みんなを心配させないように寝不足を誤魔化していたのだろうか。毎日顔を合わせていたはずなのに、全く気が付かなかった自分が少し情けない。

真「……あはは、お見通しだったんだね」
崇「ん？何のこと？オレは言いたいこと、言っただけだよ？ぶっちゃけ、オレはみんなから崇め祀られれば満足だもんねー！」

よく分からないとでも言いたげに手をひらひらさせる彼だったが、本当は彼女の異変に気が付いていたのだろう。それで、行動に移してみんなを導いたんだ。


私は、ほんの少し彼が羨ましくなってしまった。


泡「私達、逢原さんに負担を掛け過ぎてたのかもしれないよね。今日からは皆で協力して、こんなゲーム終わらせちゃおう！」
マ「そうですね……！もう、犠牲者なんて出したくないです……！」

蓮「ねえ、お風呂の時間どうする？いつも夜ご飯が19時くらいだから、19時半とか！？」
瀀「その時間だと、夕食の後片付けが間に合わないかもしれないな」
紫「じゃあ、20時とかでいいんじゃないっすかネ……」

朧「凄いですね、崇様！あっという間に皆に元気が戻りましたよ！」
美「……これが、善導ってやつ……？」
崇「まあねー。見切り発車にしてはなかなか上手くいったんじゃない？ほら、話合いオレらも参加しないと乗り遅れちゃうよー！ゴーゴー！！」

爆発も武器庫も不安な要素は沢山あるかもしれない。
それでも、久々にみんなに笑顔が戻っていた。誰がリーダーになるわけでもなく、対等な話し合いが進められていた。

咲「真凜ちゃん。私たちも話合い、参加しよう。ふふ、楽しめたらいいな」
真「そうだね。皆ー！私達も混ぜて！」

こうして私たちはみんなで話し合い、20時に銭湯前に集合を決めた。
それまでの時間は今まで通り見張りのペアは武器庫の見張りを。その他の人は単独行動を避け、なるべく誰かと行動することを心掛ける。
そうやって、案外すんなりと物事は進んでいた。

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