47「失われた愛」 ページ47
(※少しＧＵＲＯい表現あります)
ある人の内臓壁はぷつりと貫通し弾けた。またある人の頭はスイカ割りのように砕け飛び散った。
敵の動作は愚かでわざわざ向かって刺さりに来るようにも感じる。
飛んでくるクナイは全て、引力で弾き飛ばす。
「くそ……水遁・水龍弾の術！」
「バカ！こいつに水遁は危険だ……！」
大量の水は全てこちらの道具に過ぎず、術者と周囲の者を凍らし、肌は灰色へ変色した。
「ひッ……なんでこいつがあの目を……バケモノかよ…」
逃げる男の足元を凍らせ捉える。氷の破片を刺そうとした。
手を握られた。私と同じくらいの手だった。
リン「やめて……！ やめて、Aさん」
『リン……？！』
周りを見渡しリンを探しても居ない、怯えが伝わる手の感触と、涙で枯らす声。
周りの情景にゾッとした。死体は恐怖に歪んだ顔。壁や床に巻き散った体液、溶けた水と混ざり合い生臭さが蔓延していた。
母にも他人のものが付着していて……
これを、全部私がやった……？
そうか……私が、やったんだ…。
『終わったよ母さん……もう、だめになったみたい』
誰かが救援を呼ぶ声がする。
母を抱き寄せ、急いでその場を逃げた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
取り急ぎ母の遺体を、木遁で棺代わりの傀儡入れを見繕って背負い、特徴のない成人男性に変化し傀儡師にでも成りすました。
町にはまだ私の話は出ていない。でもなるべく早くここを離れないと。でもどうやって？国境の出入り口には門番が居る。この事件の話が行ったら厳重になって更に里を脱出できなくなる。
こうなったらなるべく早い方がいい。
「ちょっとそこの人」
『はい』
そんな。もうバレたのだろうか。
「傀儡師の人ですか？」
『ええ、そうです』
「いや、失礼しました。ちょっと探してる人がいまして、適当に聞いて回ってるんですが……普段見かけない人物は居ませんでしたか？」
どうする？ 自分も適当に変化した身なり、他の人からしたら見かけない人物。
見なかったとか、見かけましたとか言ったら、逆に怪しまれるだろうか？
半分正直に、言っておこうか…。
『そうだったんですか。いやすみません、僕は旅人の身で、そういうの見分けが付きませんで』
「この国で旅人は珍しいですね……」
あ、そうか…あまり外交の少ない国だ、完全に怪しまれてる。
まずい…。
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石セー(プロフ) - じゅりさん» じゅりさん初めまして！読んで下さってとっても嬉しいです^ ^ありがとうございます！更新頑張りますー！ (2019年5月20日 21時) (
レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)
じゅり(プロフ) - 初めまして！更新楽しみにしてます頑張ってください！ (2019年5月17日 6時) (レス) id: 9e6c1be654 (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 名無し65455号さん» 初めまして、コメントありがとうございます。読んで下さってる方がいるんだなあと実感して感動しています。随時更新して行くのでよろしくお願い致します^ ^ (2019年4月3日 22時) (レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)
名無し65455号(プロフ) - 初めましてこの作品読んでみて楽しみにしていますこれからも更新頑張って下さい！ (2019年4月3日 13時) (レス) id: 1e5a33a9df (このIDを非表示/違反報告)
石セー(プロフ) - 咲空さん» コメントとっても嬉しかったです。ありがとうございます！おかげさまで少し自信を持てました。主人公設定まだまだあるので楽しみにして頂ければ幸いです＾＾ちょうどプロットを練り直していたので更新が止まってしまいました。近々更新を再開します。 (2019年4月2日 16時) (レス) id: 34e5e194e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤成 | 作成日時：2019年3月10日 16時
