4「vsカカシ先生、秘めた能力」 ページ9
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カカシ先生はいったいどこなんだろう?
しばらく探しては分身だったり、なかなか本体にありつけない。
正直昨晩の出来事で先生と戦うのが怖い……
カカ(さてと、そろそろ本物と手合わせしてもらおうかな)
『!!』
足元からの気配。
とっさにジャンプすると、土の中から腕が伸びてきた。
捕まったら引きずりこまれる
そう思い、手裏剣を投げ手を狙った。
手は引っ込み、安堵も束の間
土が盛り上がり射程距離を伸ばしてくる。
(やばい!高さが足りない!)
空気中の水蒸気から氷を作り土台にしてさらに高く蹴り上がった。
実践になれば、案外わたしの恐怖は消えていた。
カカ「氷遁が使えるのか…。血継限界だったとはね。もしや霧隠れで……はっ!」
カカ(いけない、この話題はタブーだった。血継限界が忌み嫌われる霧隠れなら、この子が狙われてたのも納得がいく)
『この血継限界は霧隠れで狙われてた事と関係ないですよ』
カカ(!)
鈴目掛けて走りだす。
カカ(ふん、スピードはサスケ程ではないな)
スン!
カカ「何?!急に速くなっただと」
いつの間にか鈴に手が届きそうな間合い。
とっさに後ろに下がるカカシ。
カカ(いや違う。避けて届かないスピードなら、急に近くなった、が正しいな。瞬間移動?どういった能力かわからないが)
『まだあります』
チリン。
鈴はAの手に渡っていた。
カカ「…! なぜだ、確かに手は届いてなかったはず」
『下忍だからって間合いをギリギリまで手加減したのが敗因ですよ、せーんせ』
へへ〜、と嬉しそうにゲットした鈴を見せつけるA。
カカ「こりゃ参ったよ」
お手上げのポーズをしている。
カカ「お前の能力、チャクラ量は下忍並みで一見地味だが…特殊かつ使い方が上手い。時空間忍術か何かか? だとすると下忍が修得するような術ではないな」
『そう、時空間忍術って言うらしいですね
。最初に使った間合いを詰めた術はそれです。先生との空間を削り取り距離を縮めた』
カカ「じゃあ鈴も?」
『この術はそんな繊細なことはできないです。下手したら鈴ごと削り取ってしまいます』
カカ「危険な術だな…」
『はい…すごく。だから鈴は引力を使ってるんです。どっちも射程距離が短いから組み合わせてるんですけど……これが失敗したら同じ手は使えませんね』
ジリリリリリ
12時。タイムアップの時間だ。
カカ「丸太の前に集合だ」
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作者名:赤成 | 作成日時:2019年2月25日 11時