月の子-もうひとりのかぐや姫-【カカシ、オビト夢】 (ページ30)

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25「ナルトとの仲」ページ30

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まだ日も長く、修行でもしようと森に行く。
波の国から帰った当日だというのに、ナルトも修行をしていた。

ナル「だぁ！とーぉ！おりゃ！……んに゛ゃ！」

木登りの逆さ立ちがまだ安定していない。

ナルトにも九尾がいる。正体はわかってるけど、わたしと同じように得体の知れないものの怖さを感じてるのかもしれない。

ナルトとわたし、似てることがある。
両親がいなくて、九尾で邪魔者扱いされるナルトも、よそ者のわたし。
はじめて友だちになったのは、ナルトだったのを思い出した。

『ナルトー』

ナル「お？A！」

『修行えらいね』

ナル「えへへ、だろ？あんな強い奴らに会ったら、じっとしてられなくてよ。A何持ってんだ？」

『これ？参考書の巻物だよ。自分で勉強して新しい術でも覚えようと思って』

ナルトが強くなっているのは九尾のおかげだけじゃない。努力でできている。
わたしも見習わなくっちゃ。

ナル「んー、なんかすげーなぁ。俺ってば修行って思ったらすぐ体動かしちまう」

『ふふ、でも良く言えば、型破りなこと思いつくのはそのおかげだと思う』

ナル「～！だよな！？く～Aってばわかってんなー！」

『うん。はーあ、さっきまでくよくよしてたんだけどさ、ナルトみてたら元気になってきた』