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18「時をとめる」 ページ23

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ナル「うずまきナルト、ただいま見参!」

『ナルト!』

遅れたヒーローの登場だった。
その後自ら魔鏡氷晶の中に入り残念なことになってしまうのだが……

カカ「A」

『!』

カカ「お前の医療忍術はどれくらいだ?」

『死んでなければ傷口の治癒は完璧に』

カカ「医療忍者の心得は前衛に行くべからず。知ってるな?」

『はい…』

カカ「大丈夫、あいつらは死なないよ。それから、こっちもザブザ相手に、守りながらはちとキツい 」

『……』

カカ「お前にふたつの命令を下す。
1つはお前の術で確実にタズナさんを守れ。2つ目は、必ず生きて負傷者の回復に備えろ」

『はい!!』

明確で納得のいく指示。
これはわたしもナルト達を信じているからでもある。

『サクラ、わたしの前には来ないように』

サク「え、あ、うん」(まさか、あの消えちゃう術?! 私が1番危険じゃない!)


_____

向こうはしばらく苦戦していたが、戦況の空気が少し変わった
サスケが写輪眼を開眼した。

こっちは霧が更に濃くなり、ほぼ視界ゼロ。
これではザブザも見えないのでは?
しかし、やつは音で判断する技術を身につけていた。
彼はサイレントキルと呼ばれていた。

その名の通り、突然サクラの目の前に現れた。
非力なサクラごとタズナさんを狙って…!
まずい、この霧で気付くのにタイムラグが…
いや、行ける。あいつを消し去ってやる!

『!』

ザシュッ!!
ボタボタボタ

『カカシ、先生!!?』

術かける寸前で私を庇う先生に気づき止めた。
先生の足元には大量の血液。あれだけ大きな刀で斬られたら、とても深い傷だ。

『なんで?! どうして!! 私に任せてくれたら良かったのに!せんせぇ!!』

フラつく先生を支えすぐさま治癒に取り掛かる。


涙で視界が歪んだみたい。





チチチ、チ、チッ…




カカ「いいから、Aはタズナさんを…はぁ、ぐっ」

『だめ! こんなんじゃまともに戦えないじゃない…』

カカ「すまない…。A?その目は…!それにこれは…どうなっている?」


私の目がどうなっているのかは分からないけど…

カカシ先生は気づいた
まず世界が少し薄暗くなっていること。
そして、ザブザがこの絶好の機にまったく動いていないことに。
瞬きひとつすら。
そして私とカカシ先生以外のすべてのものが止まっている。

『……あまり時間がありません』

緩やかに世界が明るく、元に戻っていく…
止まっていた時間は体感5秒ほどだろうか。

19「白の守りたいひと」→←17「橋の上の戦い」



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作者名:赤成 | 作成日時:2019年2月25日 11時

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