どうもこんにちは日本人と賢者の石です。其の三。 (ページ15)

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ハーマイオニーの心配ページ15

昔風の、銀製の鍵を戸の鍵穴に入れれば、ぴったりでハーマイオニー達は次へと足を踏み出した。

　次に彼女達の周りに現れてきたのは、巨大なチェス盤と、同じくチェスの駒達だった。チェス盤の向こうに扉が１つあるが、近づけば扉に近い黒の歩兵(ポーン)達が剣を構える。

　ハーマイオニー達は白側の駒になって、黒側と戦い、勝たなければならなかった。

　指揮をとったのは、ロナルド・ウィーズリーこと、ロンだった。

　ロンの指揮は実に見事なもので、戦車(ルーク)であったハーマイオニー、僧生(ピショップ)であったハリーが、やられないようにしてくれた。

　しかし、ロンはこれしかない、と言って自ら相手の女王(クイーン)にやられ、そしてハリーが王手(チェックメイト)出来るようにしてくれた。

　ロンは女王(クイーン)にやられた時、気絶をしてしまった。

　ハーマイオニーとハリーは次に、不思議な部屋にたどり着いた。無論、今までの他の部屋も不思議に変わりはなかったが。

　そこには、1つテーブルがあるだけだった。テーブルの上には7つ、形の違う瓶が並んでいた。

　部屋に入ると、入ってきたばかりの入り口に炎が上がった。紫色の。そして、反対側の入り口にも炎が上がった。今度は黒い炎だ。この炎を突破するには、テーブルの上にある、7つの瓶から炎を突破する薬を探し当てなければいけなかった。

　炎に効く薬を2つ、ドンピシャリと当てたのは、ハーマイオニーだった。

　一方は、紫の炎に効く薬だった。今まで来た道を戻ることができる薬はハーマイオニーが飲んだ。気絶してしまったロンを助け、ダンブルドアに手紙を出す為に。

　一方は、黒い炎に効く薬だった。先に進める薬はハリーが飲んだ。先に進んで、賢者の石がちゃんとあるか確かめる為に。

　ハーマイオニーは紫の炎を潜り抜け、気絶していたロンに応急処置をして、ロンと2人で鍵が飛び回っている部屋へと行き、箒にのって、『悪魔の罠』も、フラッフィーも飛び越えて、まっすぐフクロウ小屋に行こうとした。

　行かなかったのは、その途中、玄関ホールで本人にーーーーアルバス・ダンブルドアに会ったからだ。

　ダンブルドアはそのまま、足早に4階へと行ってしまった。

　ハーマイオニーは知らない。その後ダンブルドアがどうしたか。

　ハーマイオニーは知らない。ハリーがあの後どうなったか。