嫌な汗 ページ11
何故、ハーマイオニーはスネイプ先生を監視しているのか。
それは、スネイプ先生が、怪物犬が守っているナニかを狙っている、と考えているからだろう。
何故、今更なのか。
ハグリットが怪物犬のあやし方を、他人に教えてしまった、と知ったから。
そこまで考えてAが首を横に振る。いや、違うな。それだったらスネイプ先生を監視させる意味がない。他の先生に相談すれば良いだけだ。Aがやったみたいに。
では、なぜ。
怪物犬――――フラッフィーが守っている物は、そうとう大切な物。
しかし、誰かが怪物犬のあやし方を知ってしまった。だから、フラッフィーは関係なくなる。だとしたら、次に誰に守ってもらおうとする？
最も力を持っている人に、守ってもらおうとするのではないか。少なくとも、私はそうする。
では、この場所で、現時点で力を持っている人は？ 簡単だ。現校長、アルバス・ダンブルドア。
――――「ダンブルドアもいないんだろ？」
ふと、ダンブルドアに関する情報を頭から、ひねり出していたAは思い出した。誰の言葉だったろうか。そうだ、ロンがさっき言ってたんだ。ダンブルドア教授が、いないと。
わかったような気がした。
なぜ今更、スネイプ先生を監視し始めたのか。
大切な物を守ることが出来る人は今日不在である。つまり、今日であれば、大切な物を盗み放題である。それに気が付いた、ハーマイオニー達は――――……。
彼らは、自分達だけで�狢臉擇覆發劉瓩鮗蕕蹐Δ箸靴討襦�
ツゥ、となんとも嫌な汗が背を伝う。
いやいや、とAは首を振るが、あながち間違っていないのではないか、とも思えてきてしまう。もし、この考えが合っているのであれば、ハリー達が例の廊下に行って、マクゴナガル教授に怒られていたことも、証明できるから。
そして、もう１つ。ある事が安易に想像できた。
ハーマイオニー、ハリー、ロンの３人が自分達で�狢臉擇覆發劉瓩鮗蕕蹐Δ箸靴討い襪里任△譴弌↓狢臉擇覆發劉瓩鮗尊櫃法�見に行くのではないか。
実際に見に行くのであれば、夜に見に行くのではないか。夜であれば、先生にも見つかりにくい。それは、生徒もそうだが、�狢臉擇覆發劉瓩鮗茲蹐Δ箸靴討い訝�か、も見つかりにくい。
さて、どうしよう。
Aは、あの時と同じ様に思考を巡らせる。
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作者名：蒼使ヰ | 作成日時：2020年8月6日 16時
