【Dr.STONE】科学少年の隣で

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　「キビ団子で仲間にゲットしただろ？熊とライオンとゴリラとワニ」
　「なんだそのワイルドすぎる桃太郎!?」
　「桃太郎は犬と猿と雉よ…」

　誰の創作よ…。

　「私もルリ姉からはめっぽうたくさんお話を聞いたぞ。言われてみれば難しい言葉はルリ姉から覚えた気もするな」

　千空が近づいてきて、顔を寄せて囁いてくる。

　「……なぁ、どう思う？」
　「ルリって子が旧時代の人間の言葉を語り伝えている語り部ってところかしら。今まで途切れさせずに伝えてきたのは凄いわね」
　「俄然そのルリって女に興味が沸いてきやがった。こうなりゃ尚更意地でも万能薬作って助けねえとなァ」

　あら、悪い顔しちゃって。

　「なんだ、ルリに興味って。どういう意味だ」

　クロムが千空に詰め寄る。
　あら、この反応はもしかして…

　「千空、A」

　ちょいちょいとコハクに手招きされて、顔を近付けると。

　「おそらくクロムはルリ姉のことが好きなのだ」
　「あら、やっぱり」
　「あﾞー、そういうことか。出・た・よ」
　「これでクロムもなかなかお子ちゃまでな。無自覚なのがなかなか尊い」
　「おぅ、何の話だ。クッソ、誰がお子ちゃまだ！」

　お子ちゃまという言葉は聞こえたのか、コハクの言葉に噛みついてくるクロム。

　「……このまま純粋なままでいてほしい気もするけど、女としては気が気じゃないのよ。早く大人になりなさいね」
　「んだよ。Aまでお子ちゃま呼ばわりかよ」
　「ふふ、純粋だとは思うけどね」

　……温室で純粋培養されたはずのわたくしよりずっと。

　「No puedo vivir sin ti」
　「……今何て言ったんだ？前言ってた別の国の言葉か？」
　「今のはスペイン語。"あなたなしでは生きられない"って意味よ。女の子に情熱的に言えるようになったら、クロムも大人の仲間入りね」

　吐息がかかりそうなくらいクロムに顔を近付ける。
　赤くなった顔が何とも女慣れしていなさそうで、"可愛い子"と囁くとクロムの肩が分かりやすく跳ねた。

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　いつも書いてから貼り付けているのですが、貼り付け方に失敗していましたね、申し訳ないです…。

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