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「なんでだー!?千空とAを死なせた、危ない男だぞ!いや死んでないが!」
大樹が杠の腰を掴んで揺さぶる。あまりの勢いにポッキリ折れてしまいそう。
「少なくとも司は千空を殺したと思ってて──」
「ククク、それこそが今回の大戦果じゃねえか!司は俺とAの居場所をあの世だとカン違いしてる。一方俺は司の居場所がいつでも分かる。こんな有利なバトルはねえ!テメーら二人が司帝国にスパイとして潜入しててくれりゃあな!!」
そこまで言われて漸く理解した。
千空は本気で司と戦う気なのだと。
「ミッションの詳細は杠に伝えた。大樹、テメーは杠を護れ。雑頭は余計なこと
知らねえ方が強ぇからな」
「ああ!任せろ…!」
大樹は力強く返事をする。
大樹のことは信頼しているけど、敵地に送り込むとなると心配。
「大樹、杠を頼んだわよ。どんな危ない人がいるか分からないから、しっかりと目を光らせておくのよ」
「ああ!」
「杠も大樹以外の人間には気をつけなさい。変な男は相手にしちゃ駄目よ。しつこくされたら容赦なく平手打ちでもしてやりなさい」
「ひ、平手打ちは流石にまずいよ…」
「あら、女の子の可愛いお手手だったら男は幾らでもたたいていいのよ?」
「おい、お姫様はあんまり変なこと教えんな」
「大事なことなのに」
女の子は大変なのよ。
危ない目に遭っても王子様がいつも助けに来てくれるとは限らないんだから。
「司はこれから奇跡の水で若者だけを増やして、武力で統べる新世界を作るはずだ」
「自分だっていつまでも若者でいられるわけじゃないのにね」
「ハハ、まったくだな。その司帝国を倒して人類浄化の大量破壊を止めるには───科学で闘う革命軍を作るしかねえ…!」
「でも千空くんとAちゃんの二人でどうやって……」
「そうだ!奇跡の水を司に押さえられてたら、火薬も作れんし肝心の人間が増やせないんだぞ!?」
「あ?んなもん、手は一つっきゃねえじゃねぇか。狼煙をあげた謎の連中を捜し出して、仲間にゲットするんだよ…!」
「そう上手くいくかしら……?」
お話が通じる人なら良いのだけれど。
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御影ゆき(プロフ) - わたぁめ ?さん» コミュ障なので万年語彙力は瀕死ですが、そう言っていただけて嬉しいです。これからも頑張りますね! (2021年3月30日 7時) (レス) id: 22b9875599 (このIDを非表示/違反報告)
わたぁめ ?(プロフ) - 凄い … 語彙力が凄い … 応援してます ! 頑張って下さい ! (2021年3月29日 16時) (レス) id: 3d31fada56 (このIDを非表示/違反報告)
真白(プロフ) - ありがとうございます!SSも読ませてもらいますね! (2020年6月27日 12時) (レス) id: 3ab5c4a85e (このIDを非表示/違反報告)
御影ゆき(プロフ) - 真白さん» TwitterにもSS挙げてるので良かったらご覧下さいませ。アドバイスは出来ないかもしれませんが、真白さんの小説も読ませていただきます♪ (2020年6月27日 12時) (レス) id: 22b9875599 (このIDを非表示/違反報告)
御影ゆき(プロフ) - 真白さん» コメントありがとうございます。電子で漫画読みながら、ちょこちょこ書いてるだけで決して上手くはないですよー。オンラインを知らないのもあってアドバイスはあまり出来ないかと…。 (2020年6月27日 12時) (レス) id: 22b9875599 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御影ゆき | 作成日時:2020年5月23日 20時