真選組の精鋭隊士なのに攘夷思想が芽生えそうです。【銀魂】

【第四話】 ページ7

「A、来てくれたアルか〜！

会いたかったアル！」


「Aさん！お久しぶりです！」


声の主である2人に迎えられ居間に進む。


アルアル言っているチャイナ娘 神楽


メガネにかけられた少年 新八


2人はこの万事屋の従業員である。


「神楽、新八久しぶり。邪魔するよ。」


4人で居間の机を囲み団子片手に談笑する。


うちでは必要以上に関わるなと言われているが、

正直今の旦那からは攘夷のそれを感じることはないし、

昔の話だと割り切っている。


関わるとろくなことがないと皆口々に言うが、

うちだって散々世話になっているのだから、お互い様というものではないのか。


万事屋に来てから数時間が経ち、時刻は午後2時に差し掛かっていた。


流石にそろそろ帰らねばと思っていると、

万事屋のとびらを叩く音がする。


怠惰にもソファにかけたまま問いかける家主。


「どちら様ー？新聞ならいらねぇぞー。」


なんだその来るやつ大体新聞屋みたいな決めつけは。


「旦那〜俺でさｧ。」


聞き慣れた気怠げな声が聞こえてきた。


ガラガラと引き戸が開き、可愛らしく整った容姿が覗く。


「旦那、A来てやせんか？」


18という齢にして一番隊隊長を務める

真選組随一の剣の使い手

沖田総悟


「あ、総悟さ〜ん。お疲れ様でーす。」


おーと手を挙げながら私の方に歩み寄る。


「こんな時間までどこほっつき歩いてたんでｨ。

探してたんだぞ。」


「総悟さんの方こそ、今日は朝から見かけませんでしたけど。

どこか任務で？」


「まあ色々な。

俺はお前と違って忙しいんでさｧ。」


総悟さんが自分を連れて行かない任務？


Aは常日頃2人で任務にあたる沖田と、別の任務となった違和感を覚えていた。


とはいえ沖田は一番隊隊長。


隊長クラスのみの任務だってあるだろうとこの場では自分を納得させる。


「そうですか。大変ですね、隊長は。」


にこりと笑ってみせた。


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