最古参リスナーは＿＿＿＿＿ 3【歌い手】【Eve】

理解 ページ30

『じゃあね、奏』

S｢まって、まってよ、玲！｣

『奏、記憶がないなら
私にとってそれは嘘(虚像)でしかないんだよ』

S｢いや、だ
おねがい、すてないで｣

『さよなら』

S｢そんな、うそだ、ありえない
俺が玲を愛してるんだから
玲も俺を愛してるはずなんだ
ありえないありえないありえない｣

G｢Souくん｣

S｢げろ、さん｣

G｢君は何に囚われてるん？｣

S｢囚われてる、？なに、いってるんですか？｣

G｢自分の感情やと思い込んでるソレは
ほんまに君自身のもんなんか？
今を生きる君の気持ちなんか？｣

S｢今の、おれ
これは昔の俺の気持ちで、
おれのものじゃない？｣

G｢もう少し自分を大切にしてやってや｣

S｢あは、はは、ははは
そっか、過去の俺は今のおれじゃないんだ

､､､やっぱりGeroさんの背中は眩しいな｣

あの日Geroさんに憧れたのは
ちゃんとおれ自身の感情だったんだと

玲を愛したのはあくまで過去の俺なんだと

そう、理解した

さよなら、過去の俺

お前に囚われるのはもうやめるよ

おれはおれのまま生きていこう

過去の囚人(咎人)にならないように

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