鬼殺しながら先生殺します。《弐》

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原「 そういや律。何か聞いてないの？

同じ転校生暗殺者として 」




寿美鈴の質問に律はこう答えた。




「 はい、少しだけ 」




どうやら初期命令では律と

その転入生の彼の同時投入の予定だったらしい。


律の遠距離射撃と転入生の肉迫攻撃で、

連携して殺せんせーを追い詰める、と。




律「 ですが、2つの理由で

その命令はキャンセルされました 」


『 その理由というのは⋯？ 』


律「 1つは彼の調整に予定より時間がかかったから。

もう1つは、私の性能では、彼のサポートに力不足。

私が彼より暗殺者として圧倒的に劣っていたから 」




律の話しぶりだけでも、

その転入生がどれほどの実力の持ち主なのか分かった。


それにしても先程から聞こえる

風を切る音の正体はなんなのでしょうか⋯？




『 (っ、音に気を取られて

気がつきませんでした⋯！！) 』




突然扉が開いた。


そこには全身白装束の人が立っていて、

みんなは目を見開く。




『 ⋯あなたが転入生ですか？

てっきりもっと人間らしい方だと思っていたのですが 』


「 はははっ、ごめんごめん。驚かせたね 」




転入生の保護者のシロと名乗った男は、

手品で手から白い鳩を出した。


少し場が和んだけど、

私としては外から聞こえる謎の音が気になる。




『 ⋯って、なぜ殺せんせーははぐれメ○ル状になって

天井に張り付いているんですか？ 』


無一郎「 メタいよ、A 」


業「 メ○ルだけに 」


『 あれはどこからどう見てもは○れメタルですよ 』




シロさんは転入生を“イトナ”と呼び、

教室に入ってくるよう促した。


そこで謎の音が一層大きく聞こえ、

私は咄嗟に抜刀して、席を立つ。




ドガーン！！！



『 っ、やはりそこから来ますか⋯ 』




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