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六十二話 修羅場 ページ17

宇髄side



俺の友人に太刀川Aという男ががいる。

胡散臭いが頼り甲斐はあるし黙っていれば男前だし剣術の才もある。祭りの神である俺の友人を名乗るに相応しい男である。


本人は「モテたい」と、よく呟いているが太刀川に密かに思いを寄せる女は少なくない。

そんな大事な友達の……




「太刀川さん。いきなり街に呼ばれて来てみれば可愛い彼女さんとの逢い引きを私に見せつけるために呼んだんですか?舐めてるんですか?」

「違ぇよ。コイツは煉獄の継子だよ。つかなんでお前そんなにキレてんの?」

「(きゃー!これが噂に聞く三角関係!?キュンキュンしちゃう!)」




ド修羅場に遭遇した。

物陰から胡蝶と甘露寺と太刀川の三人組をひっそりと見る。
俺は派手に優秀な忍で耳がいいから奴らに気ずかれずこの面白い状況を覗くことが出来る。




「何が良いんだろうな。」

「伊黒さんに渡すんですよね?あの人何が好きなんですか?」

「確かとろろ昆布とか……」

「じゃあ里芋とか長芋でもあげればいいじゃないですか」

「まさかの原材料。」




おそらく胡蝶は太刀川に気があるから甘露寺と一緒にいたことが面白くないんだろう。

その証拠に対応が雑になっている。





「確か伊黒さん川柳とか俳句も好きよね!」

「じゃあ俳句の読めそうな自然豊かな場所に伊黒さんを放り投げましょう。」

「胡蝶妹は伊黒のことが嫌いなの?」



うわ、太刀川が鈍感過ぎてイライラする。まぁ、確かに胡蝶の態度は分かりにくいし俺が胡蝶の気持ちに気づいているだけだが見ていてもどかしい。



「あ、じゃあアイツと一緒にデートでもしたら?ほら、アイツ確か飴細工作ってんの眺めんのとか好きだし。」

「え!?でっ、デートだなんて……伊黒さん嫌じゃないかしら?」

「いや、多分死ぬほど喜ぶと思うぞ」



太刀川にしてはナイスアイディアだ。伊黒に言ったら泣くほど感謝されると思うぜ。


「でっ、でも…伊黒さんの好みなんて私よく分からないから不安だわ。」

「じゃあ俺と一緒に下見に行く?今日俺非番だし。」

「え!?太刀川さん!?」



何を言ってんだお前はァァああ!!

今まで死んだ目をしていた胡蝶が覚醒して焦ったように太刀川を説得している。
そうだよな!好きな男がほかの女とデートしようなんて派手に焦るよな!?


つか何サラッとデート誘ってんだ!普段はヘタレの癖に!いつからお前はそんなギャルゲーの主人公みたいなこと言う男になったんだ!

六十三話 好感度計画→←六十一話 甘露寺蜜璃



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まよー - もう神作品です、夜中に笑い転げました (7月13日 1時) (レス) @page22 id: 4ebe815f43 (このIDを非表示/違反報告)
白猫さん(プロフ) - 夢主のツッコミで笑いすぎて死にそう‪w‪w‪w (2021年10月16日 0時) (レス) @page14 id: d1d66ac9b7 (このIDを非表示/違反報告)
12777ef7a7fv5w2(プロフ) - 呼吸の名前を出してください。お願いします。 (2021年2月26日 21時) (レス) id: f5ad5d7db2 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 面白すぎる、、ツッコミのキレが半端なさすぎです。 (2020年12月6日 22時) (レス) id: 739f2b6295 (このIDを非表示/違反報告)
- やばいてw 伊黒の恋愛感情=鬼舞辻無惨が藤の花の傍でタップダンスw (2020年11月29日 20時) (レス) id: 30e17e49e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AOI 3 | 作成日時:2020年3月25日 21時

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