ほろ酔い ページ3
放課後、今日は珍しくバイトがなくて真っ直ぐお家に向かった。
中学生は本当はバイトしちゃいけないけど、色目使って特別に許可してもらったの。
可愛いからOKなんだって〜！(ダメです)
頭の中でそんな事をふわふわと考えながら歩いていると、前方に"あの人達"が見えた。
スキップしながら近づいて、後ろからギュッと裾を掴む。
『えへへ、見つけちゃった。これからマイキーくんとドラケンくんはどこ行くのぉ？』
ワントーン声を上げて、コテっと首を傾げてそう聞いた。
「げっ、佐藤さんじゃん」
「奇遇だな…学校帰りに会うなんて」
2人とも振り返って私をみると、顔を歪ませてきた。
とっても恥ずかしがり屋さんなのかも。
私が可愛すぎて緊張してるのかぁ。
「面倒臭ェ、このまま逃げようぜケンちん」
「それは、流石に怒られるだろ(佐藤さんのファンに)」
2人は私が聞こえないような声でコソコソと何か喋っている。
なんだろう…？私の奪い合いが始まるのかなぁ？
『ねぇねぇ、どうしたの？』
キュッと裾を掴む力を強めると、ドラケンさんが少し焦ったように言った。
「わ、悪ぃな佐藤さん！これから東卍の集会だからよォ、その俺らもう行かなきゃなんだわ」
『へぇ〜、集会かぁ！ソレ私も行ってもいいやつ？』
ニコっと笑ってそのままマイキーくんの腕に、べっとりくっついた。
「おいおい、マジかよ」
「ちょ、マイキーあからさまにそんな顔すんな！」
「いや、じゃぁケンちん俺と代われよ！」
また2人は私の聞こえない声でコソコソと何かを言い合ってる。
さっきから何なのよもう！
私に内緒にして、コソコソと！
プンプンもう怒っちゃうもんだ！
『もう、マイキーくんもドラケンくんも酷いよぉ。私帰っちゃうよ？』
頬っぺを膨らまして"むぅ"と可愛く怒ると何故か2人は嬉しそうな顔をした。
「帰りたい時に帰っていいんだぞ？」
「そうそう！佐藤さん忙しそうだし、俺らに構ってる暇ないっしょ！」
なんだ、そんな事心配してたんだ！
2人は優しいんだね。
『今回は特別許してあげる！まだ私が2人と一緒にいてあげてもいいよ？』
ふふんっと笑ってマイキーくんの腕を掴む力を強めると、物凄く暗い顔になっちゃった。
私が可愛すぎて悶絶してるみたい。
でも今日は2人のために東卍の集会に行ってあげる！
なんてったって私は優しくて、気がきけて世界一可愛い完璧な美少女なんだもの。
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のの - 三途出たら面白そう (2023年4月26日 23時) (
レス) @page9 id: 45d6e93948 (このIDを非表示/違反報告)
りな - 三途も出て欲しかったです (2022年12月18日 14時) (レス) @page8 id: d85abe7ad7 (このIDを非表示/違反報告)
奈々子 - ヒプマイバージョンも作って欲しいです飴村らむだにあわせたらぜったいおもしろそう (2022年7月31日 10時) (レス) @page15 id: 2f5361bf3f (このIDを非表示/違反報告)
M - ぶりっこかーうわぁって思いながら読んでみたら5ページ目で惚れましたありがとうございます (2022年6月30日 2時) (レス) @page5 id: 0bd2a9d625 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいんせちあ(プロフ) - あ"ーーーー！！！気になるぅ！！！！ (2022年6月19日 18時) (レス) @page47 id: 2e29fc010d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光と慈雨
| 作者ホームページ：http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2021年9月21日 22時
