吸血鬼とモブJK 3【ジョジョの奇妙な冒険】

マイララバイ ページ28

｢じゃあ、ここの問題。フランス語で答えてちょうだい。A、スタンドアップ｣


『え、え？…いや、分かりません…！』


｢ちゃんと予習してくるように。じゃあ代わりにディオ｣


｢はい｣


いやいや、巫山戯るな。


英語ですら最近やっと出来るようになったという私が、フランス語だと？


ここは先生も気を使って私を指名しないでくれ。


隣の席のディオ・ブランドー氏は大変優秀で、私が答えられなかった問題をあっさり解いていた。


おい、その馬鹿にするような目やめてくれ。


初日そうそう、私のメンタルはボロボロになりかけていた。


英語、フランス語、歴史……どれも授業についていくのにやっとだ。



そして運がいいのか悪いのか、隣の席はディオな事もあり私の勉強の出来の悪さが際立つ。



なんてこったい！

くそ、ディオとは仲良くしとくんだったぜ！


私の事が大嫌いなディオくんは、私が先生に指名されて困っていても、勿論答えを教えてくれたりしない。


きっと宿題も絶対に見せてくれないとみた。



しかし今現在、クラスで1番勉強が出来ないであろう私でも得意な教科はあった。

それは＿＿＿＿＿



｢ここ、A答えられる？｣


『√3でーす』



数学はめちゃくちゃ得意である。


数学が得意というか、イギリスも日本も数学の内容は変わらないので、中高で習ってきたじゃぱにーず数学がここで役に立つという。


一次関数も二次関数もドンと来い！


少し驚いた表情のディオ少年と目が合う。


そのままドヤ顔したら舌打ちされた。

ひん、悲しいなんて思ってないからっ！



放課後になると、私は速攻ジョジョの元へ向かった。



『お願い、英語の宿題見せて！』


いや、少しは自分で考えろよ。と自分でも思うが宿題の内容が全然わからない。


足りない脳みそでうだうだ考えていても仕方が無いので、ジョジョの宿題丸写しすることに。



｢こら、それじゃあAの成績が伸びないよ。宿題は自分でやらなくちゃ……｣


『数学見せるから！』


パチンと頭の上で手を合わせて懇願すると、数学に目が眩んだのか……ジョジョはあっさり英語の宿題を見せてくれた。


｢いや、本当は僕もこれは自信ないんだけどね｣


『いいって！何かしら書いてあればいいっしょ！』


｢テキトーだなぁ…！｣


『ちなみに、数学は全部あってる自信しかないから任せて』


次のテストのために、ディオに勉強教えて貰えないものかね。

今度ちょっとだけ謝りに行こ。

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