止まった時間 ページ15
Q.あなたが鉄格子の窓から外を眺めた時、見えたは泥と星どちらですか?
『何、泥って。その二択で泥を選ぶ人いるの?勿論、星!と言いたいところだけど……
うーん、本当のところはどうなんだろうね。
同じ状況であっても、物事のどの部分に目を向けるかによって、全く別のものが見える
きっと、そういう事なんでしょ?
それだったら私は___』
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〜カイロ DIOの館にて〜
「何の用だ…と聞いたのだ。ホル・ホース」
「そ、その…ほ、報告に来たんです。"9柱神"のうち5人目と6人目のマライアとアレッシーが先程倒されたようです」
DIOの暗殺を試みたホル・ホース。
思わぬところでDIO本人と会遇してしまい、切羽詰まった状況になっていた。
「それで?」
DIOは埃っぽい本棚から1冊の本を取り出して、興味無さそうに、そう促した。
「そ、それで…それが報告です。ジョースター達は明日にはカイロに到着しますぜ。"9柱神"は残り3人」
ホル・ホースがそう告げると、DIOは一呼吸置いてから肩を大きく回して振り向いた。
その行動に思わずギクッとする。
「…それでと言ったのはお前の事だよ、ホル・ホース」
ダラダラと冷や汗を垂れ流すホル・ホースに、1歩…2歩…と近づいて言った。
「お前はいつ私のために奴らを倒しに行ってくれるのだ…?私に忠誠を誓うと言っておいて、全く闘いに行かないじゃあないか…」
まるで蛇に睨まれた蛙だ。
ホル・ホースの内部から突き上げられるような恐怖は、今にも外へ逃げ出そうとしている。
「情報連絡員なら誰にでもできるぞ。2度も失敗して…逃げて帰ってきたな…?」
何て凄まじい威圧感だろうか。
悪のカリスマ…帝王…そんなものでこの"不穏な塊"を表してたまるか。
ホル・ホースは呼吸を荒らげながらDIOを見つめた。
「今度こそ、ジョースター共を殺してきてくれよ……私のために。さもなくば私がお前を殺すぞ」
「……っ」
いつの間にかホル・ホースから離れ、椅子に座って本を読んでいるDIO。
この後、気が焦ったホル・ホースは椅子に座っているDIOの後頭部を撃とうとするが失敗する。
圧倒的スタンド能力……時間の停止
DIOだけが、止まった時間の中を自由に動くことができる。
そう、ザ・ワールドはまさに世界を支配する能力だった。
「や、やっと分かったDIO様…あんたにとことんついて行かなきゃあならねーことが。か、完敗だ」
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俺☆ - やばいめっちゃ面白いのにめっちゃ感動してる。何だこれ。 (2023年1月5日 11時) (レス) @page50 id: b2c114123d (このIDを非表示/違反報告)
Earthあーす(プロフ) - あれなんか目がナイアガラの滝になってる (2023年1月4日 18時) (レス) @page43 id: 0fcf2cea39 (このIDを非表示/違反報告)
しらとめ(プロフ) - 面白いのになんとなく泣きそうになってきます (2022年11月28日 17時) (レス) @page35 id: 353a651934 (このIDを非表示/違反報告)
地獄の番人 - DIOの代わりに空条承太郎パイセンとくっついちゃいましょう!!面白かったです。続きを楽しみに待ってます!! (2022年11月28日 1時) (レス) @page33 id: d126292683 (このIDを非表示/違反報告)
ペトリ皿(プロフ) - やばい。展開も何もかもが面白すぎる。 (2022年11月27日 18時) (レス) @page32 id: cbc38767b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:光と慈雨 | 作者ホームページ:http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時:2022年9月5日 23時