トト神 ページ32
灰色の雲がカイロの空一体をこめている。
今日のように雲行きが怪しい日は、何だか色々やる気も出なくて頭がぼーっとしてしまう。
私は店の勘定場にダラーと、俯せながら客が来るのを待っていた。
『……暇だ』
今日、店のおじいちゃんは骨董品の収集という事で丸1日いない。
だから私が1人でこの店を任されたのだ。
お客さんも来ないわ、喋り相手がいないわで私はとても暇だった。
『DIOでも来ないかなー』
ボソッとそう呟いて、直ぐに"あれ？"と自分が今言ったことに気づく。
私は一体何を言っているんだろうか？
人は暇だと、こうもおかしくなってしまうのか。
ついこの間、DIOのせいで警察に捕まりそうになったというのに。
あの時、レストランでDIOが店をぐちゃぐちゃにした事で他のお客さんに通報されてしまい、警察が来て私まで捕まりそうになったのだ。
全力で逃げたから今、私はここにいるんだけどさ。
あの時のことを思い出すとゾッとする。
｢こ、こんにちは｣
『あ、いらっしゃいませー！』
考え事をしていたら、いつの間にかお客さんが来たようだ。
声がした方向に目線を向けると＿＿＿
『え、？』
しかし、何故かそこには誰も居なかった。
いや、確かに声はしたよね？
小さい男の子のような声が聞こえたんだけど…。
まさか幻聴か？
｢あの、すみません…ここです｣
『うわっ、箱が喋ってる！？』
入口の近くにある木箱が突然、声を出してこっちに向かって動き始めた。
『箱のスタンド使いってやつ？』
私は動いているその箱に近づき、コツコツと箱を叩いてみることに。
すると、その箱は驚いたのか急に慌て始めた。
｢や、やめてください…！僕の漫画にはそんな事描いてなかったのに！｣
『何言ってんだこの箱は』
｢僕の漫画の予知は…ぜっ、ぜっ、絶対100%のはずです！｣
『あ、よく見たらこの下に隠れてんじゃん！出てこいスタンド使い！』
カポッと箱を持ち上げると、そこには小さな男の子が縮こまっていた。
ガクガクと震えていて、私を見ると彼は物凄い量の汗をだらだらと垂らした。
『……えっと、何かすまん』
私は直ぐに男の子に箱を被せて元に戻した。
｢な、何で今戻したんですか！｣
『いや、無理やり取ってしまって悪かったなと』
普通の10歳くらいの男の子で、悪いスタンド使いには見えなかった。
ただの買い物でこの店に来たのなら、何か疑ってしまって申し訳ないです。
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わるび - 読み始めました。ふたりも見守るキャラクター達も凄く可愛らしくて、家族が居るのに笑ってしまいました( *´艸｀)素敵な作品を作ってくださり、ありがとうございます！ほのぼのと癒されました。 (2022年9月23日 20時) (
レス) @page50 id: 08dad0f4f2 (このIDを非表示/違反報告)
処刑人 - 夢主さん・・・・頑張れ骨があったら拾っときます。 (2022年8月24日 14時) (レス) @page41 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人 - ツルツルピッカーん!!労宮を押すと確かに痛い (2022年8月22日 5時) (レス) @page37 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
ﾗｳﾙ(プロフ) - 夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人さん» 色々と嬉しくて禿げます（？） (2022年8月21日 15時) (レス) @page36 id: cb2141a780 (このIDを非表示/違反報告)
夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人 - ﾗｳﾙさん作品とか関係ない、やりたきゃやればいいのです✨返信ミスではありませんよｳﾌﾌ♥ (2022年8月21日 8時) (レス) id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光と慈雨
| 作者ホームページ：http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2022年8月5日 18時
