心配事 ページ33
『んで、何だっけ？ぼい……なんちゃら君？』
｢ボインゴです！｣
『あはは、そうそう！ボインゴ君だったね』
ボインゴは呑気そうに笑っているAを見て、不思議に思った。
"本当にDIO様が言っていた、新しいスタンド使いの仲間というのはこの人であっているのか？"と。
一見、スタンド使いとは思えないこのAの緩さ。
ボインゴはとても内気な子であったため、自分の兄以外の者とは殆ど口が利けない。
が、このAが持つ独特の温和感と言うかゆとりと言うか、覇気の無さがボインゴの緊張を解したのだ。
今じゃボインゴは自ら箱から出てきて、素の状態でAと喋っている。
『ボインゴくんは何を買いに来たの？皿とかコップ？この変なオブジェもおすすめだけど』
｢ち、違います。僕はDIO様に頼まれてここに……｣
『DIO？もしかしてボインゴ君もDIOの部下なの？』
｢ハイ、そうです。DIO様に昨日の夜、たまたま会って頼まれました。本当はお兄ちゃんも来るはずでしたが、突然急用が出来てしまって……ハイ｣
『嗚呼、可哀想なボインゴ君……君もDIOに強制的に仲間にさせられたのだね？』
｢え？｣
何を思ったのか突然、歯を食いしばって涙目になるAにボインゴはシンプルにドン引きした。
"やっぱりこの人、DIO様が言ってた人じゃあない。だってDIO様が口頭で僕に伝えたそのスタンド使いの特徴は……"
ここでボインゴは昨晩、DIOに言われたことを思い出す。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
｢ハンハリーリ市場の雑貨屋で働いている女がいる。その女はいずれ私の仲間になるスタンド使いだ。だが、イマイチ掴めない奴でな｣
夜、たまたまDIOの館の前を通りかかったボインゴは運悪くDIOと出くわしてしまった。
そして内心ガチゴチに緊張しているボインゴに構わず、DIOは彼に近づいて、そうペラペラと喋り始めた。
｢今思うと、私はあの女の事を何も分からないのだ。だから明日ハンハリーリに行って、奴の弱点を見つけてきて欲しい｣
｢…は、はい｣
｢そうだな、アイツの特徴は……自己中で我儘で獰猛でいちいちうるさい。喋れば分かる｣
それを聞いた途端、ボインゴはわなわなと震えた。
"新しいスタンド使いの性格が恐ろしすぎる…！
流石DIO様……そんな猛獣のような奴を仲間にしようと考えていたとは！"
色々と勘違いを生んだ状態でボインゴとAは会ってしまったため、絶賛ボインゴは困惑している。
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わるび - 読み始めました。ふたりも見守るキャラクター達も凄く可愛らしくて、家族が居るのに笑ってしまいました( *´艸｀)素敵な作品を作ってくださり、ありがとうございます！ほのぼのと癒されました。 (2022年9月23日 20時) (
レス) @page50 id: 08dad0f4f2 (このIDを非表示/違反報告)
処刑人 - 夢主さん・・・・頑張れ骨があったら拾っときます。 (2022年8月24日 14時) (レス) @page41 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人 - ツルツルピッカーん!!労宮を押すと確かに痛い (2022年8月22日 5時) (レス) @page37 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
ﾗｳﾙ(プロフ) - 夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人さん» 色々と嬉しくて禿げます（？） (2022年8月21日 15時) (レス) @page36 id: cb2141a780 (このIDを非表示/違反報告)
夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人 - ﾗｳﾙさん作品とか関係ない、やりたきゃやればいいのです✨返信ミスではありませんよｳﾌﾌ♥ (2022年8月21日 8時) (レス) id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光と慈雨
| 作者ホームページ：http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2022年8月5日 18時
