ボロ屋敷 ページ15
『…………』
「おい、見えているくせに無視をするんじゃあない」
『見えないです』
「何処へ行くんだ貴様」
はい、DIO様とやらがまた現れました。
夜になると必ず現れるのは何？
てか私が仕事終わるまで外で出待ちするとか、ストーカーかな？
流石に私のこと好きすぎじゃん、このこのぉ〜！
『本っ当に暇人なのね、お家にいてもやる事ないの？』
絶賛早歩き中の私。
このまま適当にDIOを撒いて、少し離れたところにある仮屋まで無事着いてやる。
(仮屋とは小さいボロアパートのようなところ)
「暇人？笑わせるんじゃあない、このDIOの何処をどう見たら暇人なんだ」
『何処をどう見てもかな』
ちくしょう、早歩きしても全然追いつかれる。
まぁ、DIOくん脚長いからどう考えても無理ゲーなんだよな。
「貴様にもう一度チャンスを与えてやろう……このDIOに永遠に仕えるか死ぬか選べ」
『え〜』
一体、主人公とやらはいつこのDIOを倒しにエジプトに来てくれるのだろうか？
もはや泣きたいんだが。
誰でもいいから彼を止めてくれ。
「何故いきなり黙る…？早く質問に答えろマヌケ」
『どっちも嫌だから黙ってるんですよ』
こんな事をしている間に、あっという間に自宅(仮屋)に着いてしまった。
あっちゃー、最悪だ。
今日はノンストレスでいい夢が見れると思ったのに。
『あの、DIOさんここ自宅なんでもう帰って貰ってもいいですかね？』
「ほぅ、中々趣があるボロ屋敷だ」
『全然話聞いてくんないし、人の家のことボロ屋敷とか言うのはオモロい』
帰れと言ってんのに、ズカズカとそのボロ屋敷に入っていくDIO。
ねぇ、あのさどういう事？
今更この変人に倫理感を語るつもりはないが、多少は持っていて欲しいモノもある。
デリカシーもモラルも何処へ置いてきたんだ？
『OK、OK！もう、せめて暴れないでくれ』
ここまで相手がヤバすぎると、一周まわって怒る気にもならない。
何も無い部屋をつまらなそうに見ているDIOを横目に、私は適当に布団をしいて寝転んだ。
『朝までには絶対帰ってくださーい』
掛け布団を顎の下まで引っ張りあげて、DIOが見えない方向にゴロンと横たわる。
「まさか、貴様……寝るとか言うんじゃないだろうな？」
『この体制はしっかり寝る事を意味する』
「このDIOを差し置いて、自分の欲求を満たすことを優先するか…自己中め」
それは君だけには言われたくない。
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わるび - 読み始めました。ふたりも見守るキャラクター達も凄く可愛らしくて、家族が居るのに笑ってしまいました( *´艸｀)素敵な作品を作ってくださり、ありがとうございます！ほのぼのと癒されました。 (2022年9月23日 20時) (
レス) @page50 id: 08dad0f4f2 (このIDを非表示/違反報告)
処刑人 - 夢主さん・・・・頑張れ骨があったら拾っときます。 (2022年8月24日 14時) (レス) @page41 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人 - ツルツルピッカーん!!労宮を押すと確かに痛い (2022年8月22日 5時) (レス) @page37 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
ﾗｳﾙ(プロフ) - 夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人さん» 色々と嬉しくて禿げます（？） (2022年8月21日 15時) (レス) @page36 id: cb2141a780 (このIDを非表示/違反報告)
夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人 - ﾗｳﾙさん作品とか関係ない、やりたきゃやればいいのです✨返信ミスではありませんよｳﾌﾌ♥ (2022年8月21日 8時) (レス) id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光と慈雨
| 作者ホームページ：http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2022年8月5日 18時
