マダモアゼル ページ29
『え、食べないの？』
｢だから私は吸血鬼だと言っているだろう。人間の食べ物など、食べたところでエネルギーにならん｣
『厨二病の鏡じゃん。プロ意識高いっすね〜』
せっかくレストランに来たというのに、出てきた料理に手をつけないDIO。
いや〜、やっぱり何処に来てもDIOさんはすげぇや。
私だったら恥ずかしくて、そんな事堂々と言えないよ。
え、吸血鬼って人間の血でも吸うんですか？
親切にニンニク料理でも頼んでやろうかな。
私は内心DIOの"吸血鬼芝居"を見て爆笑しながらも、悟られないようにゴブレットに口をつける。
この料理店は煙草とビールとフライドチキンの匂いが重なってできた、カジュアルな場所であった。
そのため、店の中にはアルコールを含んで騒がしくしているゴロツキも見えるが別段、居心地が悪い訳でもなかった。
『お客様、血液が欲しいようでしたらレバーやモロヘイヤスープでも頼みましょうか？』
｢貧血な訳じゃあない…！｣
『でも、何か食べた方いいんじゃない？あ、もしかしてダイエット中？』
｢フン、よく言ってくれるわ…！だったらそこのウェイトレスの若い女を食料としてやろうじゃあないか｣
そう言って、ガタッと席を立つDIO。
そして、テーブルの上に飾ってある薔薇を1本摘むと、そのまま可愛いウェイトレスさんの女の人に近づいた。
｢お、お客様どうされました…？｣
｢マダモアゼル、美しい花だ。君は花で言えばちょうどこのくらいの若さと言える。この花は咲き盛って……｣
うわ、ダサい！何その口説き方！
ブフォ…！と思わず飲んでいた水を吹き出しそうになる。
茶番劇が過ぎるぞ！
もう完全にヤバい奴じゃん。
ただでさえ上裸で目立っているのに、店の人に変なナンパまでして私は居た堪れないわ。
グイッとDIOを腕を引いて、お姉さんから少し離す。
｢いきなり何だ貴様、私は今この女を誘って食料にするつもりだったというのに｣
『お姉さん、マジで気にしないでください…！彼、ちょっと酔ってて』
私は誤魔化すように笑って、彼女に謝った。
お姉さんはとても親切な人で、笑って"大丈夫ですよ"と言っていたけれど、あれは完全にドン引きしていたな。
｢仕方がない、この花は貴様にやろう。貴様には全く似合ってないがな！｣
『気分をよくされているところ申し訳ないのですが、花を花瓶に戻してもらっても？』
｢何故だ？｣
『うん、店のやつだからね』
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わるび - 読み始めました。ふたりも見守るキャラクター達も凄く可愛らしくて、家族が居るのに笑ってしまいました( *´艸｀)素敵な作品を作ってくださり、ありがとうございます！ほのぼのと癒されました。 (2022年9月23日 20時) (
レス) @page50 id: 08dad0f4f2 (このIDを非表示/違反報告)
処刑人 - 夢主さん・・・・頑張れ骨があったら拾っときます。 (2022年8月24日 14時) (レス) @page41 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人 - ツルツルピッカーん!!労宮を押すと確かに痛い (2022年8月22日 5時) (レス) @page37 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
ﾗｳﾙ(プロフ) - 夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人さん» 色々と嬉しくて禿げます（？） (2022年8月21日 15時) (レス) @page36 id: cb2141a780 (このIDを非表示/違反報告)
夢主さんファンクラブ2番!!地獄の番人 - ﾗｳﾙさん作品とか関係ない、やりたきゃやればいいのです✨返信ミスではありませんよｳﾌﾌ♥ (2022年8月21日 8時) (レス) id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光と慈雨
| 作者ホームページ：http:// http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2022年8月5日 18時
