[十四松]終わる世界、終わった世界【おそ松さん】

盗み聞き ページ10

家に帰ると…

下には誰もいない

二階から人の気配がするから

おそらく全松が揃って暇だと言っているとこだろう

『…行ってみるか？』

私は静かに階段を上った

『……？喧嘩かな』

言い争う声が聞こえる

襖をほんの少し開けて中を覗く

中には長男以外が揃っていた

十四松と

カラ松さん、チョロ松さん、一松さん、トド松君の

四対一で睨み合っている

『ちょっとくらいなら…聞いてもいいよね？』

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

一「…もう諦めなよ。望みなんてない」

十「まだ大丈夫だよ！きっと！！」

カ「だがな十四松…

ライトアイはシャットアウト

エブリデイでメモリーもグッバイ…

手遅れだろう」

ト「何しゃべってるかわかんないんだけど？」

カ「え……？」

私もわからなかった

十「っ…！！でも記憶さえ…

あのときの記憶さえ戻れば…！！」

一「…その保証は？それに…

僕はあいつと離ればなれになりたくない

気づいてないと思うけど……

僕もずっと好きだったんだよ

あいつのこと

……多分兄弟全員」

誰？兄弟全員が思いをよせる女の子って！？

……トト子ちゃんか？多分

十「…とにかく！もう殺そうとしないで！！

この世界では……」

ガラッ

………へ？

お「ここにずっと盗み聞きしていた人がいました〜！

盗み聞き警察の出番ですぜ？」

『お………そ松、さ…ん？』

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