検索窓
今日:19 hit、昨日:9 hit、合計:38,003 hit

19話 ページ20

彩side

松清「転校してきた御影朔夜と立花彩月(さつき)だ」

教室に入ると担任に名前を紹介された

クラスはシンと静まり返り、ただただ転校生である俺達を見つめている

俺と朔夜はこのA組に入った

後の2人は揃ってB組になったらしい

30人以上に見られているがその中に不自然な動きをしている者はいない

男装はバレてないらしかった

もちろんそれは担任も同様

俺はコッソリと俺達の説明をしている担任を見る

担任となったのは松清(まつきよ)先生

若いが明るい性格で慕われていると聞いた

実際に本人を前にしてみると、確かにその人柄を実感する

少なくとも悪い人ではなさそうだ

松清「本当は自己紹介をしてもらいたいけど、今日は時間がないから席に座ってくれるかな。一番後ろの隣り合った席だ」

指差されたのは窓側の日差しがちょうど心地よく当たる席だった

運が良いらしい

松清「じゃあ、来週に迫った林間学校について。転校生の2人は、B組の転校生達と班になってもらうからちょっと待ってて」

その言葉に俺は事前に聞いた説明を思い出す

真白学園中等部の1年はこの時期に林間学校に行くのが恒例らしい

入学して初めての宿泊行事ということで、学年全体が目に見てわかるほどに浮かれていた

その直前に転校してきた俺達は学校にとって予想外だったのは考えなくてもわかる

もう少し時期を遅らせても良かったかもしれない

松清「2人とも、来てくれる?」

その時、担任に声をかけられる

ついて行くと、すでに氷月とザンが廊下で俺達を待っていた

松清先生は持っていた薄い冊子を手渡しながら順に説明を開始する

松清「これが今回の林間学校のしおり。スケジュールや持ち物、ルールとかも書いてあるから無くさないようにね」

パラッと確認程度に冊子を開く

落丁は多分ないだろう

松清「それともう随分前に班を決めてしまったから、君達4人でひと班にしてしまったけど良かった?」

つまり班にはApexの4人だけということか

さっきクラスで固まっていた班の人数は平均5人だったから少ないと言えなくもないが、ずっと一緒にやってきたから問題ないだろう

俺らが頷くと先生はホッとした顔を見せる

松清「じゃあ、わからないところがあったらまた聞いて」

そう言っていち早く教室に戻って行った

俺は教室に戻ろうとする3人にコソッと耳打ちする

『林間学校と言えば飯ごう炊さんだろ。そう考えたらバーベキューしたくなってきた。今日は庭で焼肉にしようぜ』

20話→←18話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (63 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
55人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

HIRU - 更新ありがとうございます! 続きがでて、嬉しいです(人*´∀`)。*゚+ (2020年10月14日 16時) (レス) id: 5e35832e7d (このIDを非表示/違反報告)
HIRU - 最高に面白かったです!! (2020年10月1日 17時) (レス) id: 25cdd64a13 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新、ありがとうございます! とても面白いです! (2020年3月30日 15時) (レス) id: b3e83051c6 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新待ってます! 続き、楽しみです (2020年3月27日 10時) (レス) id: f75b931708 (このIDを非表示/違反報告)
未胡成(プロフ) - ヤッバイ笑ニヤニヤが止まんないくらい面白いです。応援しています!頑張ってください! (2020年3月26日 0時) (レス) id: 834fae0dd3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シャビ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2020年3月22日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。